外来種とは思えない可愛さ「豆軍配薺(マメグンバイナズナ)」
マメグンバイナズナ(アブラナ科マメグンバイナズナ属)・・・私がこの花の存在を知ったのは、そう古いことではありません。
多分外来種だろうとは見当をつけていて、
「つい最近、どこかからやってきたのだな。」
と思っていました。
ところが、明治時代には国内で確認されていたとのこと。北アメリカ原産の、どちらかと言えば「古株」だったのですね。
花自体がナズナよりもずっと小さいので、目にしていたのに関心を示さなかったのかもしれません。
つい最近でも、
「おっ、咲いているな。」
と思っただけで、カメラに収めたことはありませんでした。
したがって、下の写真がマメグンバイナズナの記念すべき一枚目。
先端が曲線を描いているところが可愛らしいですね。小さくて白い花はアブラナ科の特徴である十字状花。
写真を撮った時は、下の方の果実のことは気に留めなかったけれど、後でよく眺めてみたら驚きました。
二枚目の写真をご覧ください
ナズナの果実は三味線の撥の形をしています。それで「ぺんぺん草」とも呼ばれるのですが、マメグンバイナズナのそれは変わった形ですね。
団扇のよう。名前に入っている「軍配」には似ていません。
マメグンバイナズナの名は、別の属(グンバイ属)であるものの全体の形状が似ているグンバイナズナよりも小さいからついたもの。グンバイナズナの果実は、紛う方なき軍配型であるらしい。
ということで、ウチワナズナと呼ぶべきかもしれないマメグンバイナズナの
ご紹介でした。