ヘビイチゴ、キジムシロ、オヘビイチゴ
下の3枚の写真をご覧ください。
全部、ヘビイチゴ?
そのようでもあり、そのようでもなし。
ヘビイチゴ
一枚目の写真は、昨日アップした写真の一部を拡大したものです。
昨日アップした写真は、次のとおり。
昨日も記述しましたが、果物のイチゴ(バラ科オランダイチゴ属)の近似種なので、葉の形が果物のイチゴによく似ています。花の中心部分が膨らんで赤くて真ん丸な実が生ります。
散歩中に実を見つけたのでアップします。美味しそうですが、残念なことに食べられません。周りの粒粒が種だと思いきや、この一つひとつが「果実」。ただし、それぞれの果実の中身は種。痩せた果実なので「痩果」と呼ばれます。
それでは、真ん丸の大部分は何なんのかというと、「花托」。
果物のイチゴも同様で、「美味しい、美味しい」と言いながら食べる部分は「実」ではなくて「花托」です。リンゴも同じ。それでは形が似ているモモもそうなのかというと、こちらは「果実」。ああ、ややこしい。
(ダンゴムシまで写ってしまいましたね。)
当地では、ヘビイチゴのほかに、同じ属のヤブヘビイチゴを見かけることができますが、今日のところは写真無しです。ヤブヘビイチゴの実はもっと大きく、艶があります。
キジムシロとオヘビイチゴ
一番上から二枚目、三枚目の写真は、「もしかしたら同じ植物なんじゃないの?」と思うほどよく似ています。それもそのはず、どちらも、バラ科ヘビイチゴ属ではなくバラ科キジムシロ属で、しかも割と近い種類なのです。生育する場所が異なればまだ区別が容易なのに、お隣りさん同士なので困惑してしまいます。
二枚目の写真が「キジムシロ」、三枚目の写真が「オヘビイチゴ」です。
(数日前の私のブログでは、両者を取り違えていたので訂正しました。)
オヘビイチゴは、葉の形が鳥の足のように細長いので、まあ区別できるところです。ところが、キジムシロの方は他に近似の植物がありますので、二枚目の写真を「キジムシロ」と断定してしまっていいのか、いささか自信のないところです。
葉の形を大きく撮るのを忘れてしまったため見にくいとは思いますが、葉も何とか写っている写真を載せておきます。
まずは、キジムシロ。
ずんぐりむっくりのヘビイチゴの葉っぱよりは細長いものの、オヘビイチゴのそれとは比べ物になりません。
次に、オヘビイチゴ。ピントが合っていないので分かりにくくて恐れ入りますが、葉がキジムシロよりもかなり細長いですよね。
あ、そうそう、キジムシロとオヘビイチゴの実は赤くなりません。茶色なので目立ちません。