時をかける少女 ナツツバキ
ナツツバキの花が咲き出しました。
一日花なので、朝に開き、夕には萎んでしまいます。
そして、次の日には花弁がするりと抜け落ちてしまう・・・なんとも儚げな花。
こんなにもあっさりと散り急ぐのに、蕾の期間のなんと長いことよ。
春先に緑色の小さな蕾が確認され、5月の初めには随分膨らんで、先の方が白くなってきます。今にも咲きそう。
でも、他の春の花たちが次々と咲く中、ナツツバキの蕾だけは鳴りを潜めているのです。5月下旬に至っても、堅い蕾のまま。
それが、梅雨入りを待っていたかのように、次から次へと目を覚ましていくのです。でも、晴れ晴れしい舞台に立てるのは、たったの一日。
受粉には、アリが随分貢献しているように思われます。アリさんたちへの精一杯のアピールをするために、蕾の期間中、ずっとリハーサルに励んでいたのかな?