「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

ヤブカラシについて勉強だぁ

 散歩の際、ノブドウとヤブカラシが花をつけだしたので、写真を撮ってきました。

 

 まずは、ノブドウブドウ科ノブドウ属)。

 葉の形はブドウやヤマブドウに似ていますが、花の形は次に示すヤブカラシによく似ています。

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 次に、ヤブカラシ(ブドウ科ヤブカラシ属)。

 藪を覆いつくし、絡みついた植物を枯らし切ってしまうほど生命力が強いので、この名がつきました。

 様々な色の実をつけるノブドウが好意的な目で見られるのに対し、ヤブカラシは蛇蝎のように嫌われています。

 でも、花の形はそっくり。

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 お椀の中から雌しべが飛び出ているような姿が瓜二つです。

 

 ウィキペディアなどで情報収集したら、びっくりすることがいくつかありました。

 

 まずは、ノブドウ

 秋に色とりどりの実をつけるのでフォトジェニックなのですが、本来の実の色は、白だけらしい。じゃあ、青になったり赤になったりする実は何なのかというと、虫が寄生している実なんですと。

 これは驚き。

 

 次に、ヤブカラシ。

 花に花弁も雄しべもないのが不思議でした。どうして?

 あるのだそうです。咲き始めの時は。

 ところが、開花して吸う時間で花弁も雄しべも散ってしまうのだそうな。

 私は、この写真を撮った後、注意してみているのですが、まだ、花弁と雄しべを確認していません。今後、チャレンジを続けていきます。

 

 雌しべの周りのお椀(花托)の中のオレンジ色の部分は、甘~い蜜。アリやハチの大好物で、スズメバチもよく寄ってきます。

 

 もう一つ驚いたことには、東日本に生育するヤブカラシは三倍体で、種ができないのだとか。まだ熟さない緑色の実は見たような気がするのですが、何かの間違いなのかな? それとも、そこまでは行っても、熟するまでには至らないのかな? これは秋まで追い続ける必要があります。

 

 西日本には二倍体のものがあり、こちらは黒い実が生るようです。

 秋に西日本に行く機会があるかなぁ。

 

 種ができないとすると、どのようにして「藪を枯らす」ような繁殖力を維持しているのか、これも課題です(これは、私にとって、であって、専門家には常識以前の問題なのかもしれませんが。)。

 

 いずれにしても、ちょっと渋いのですが、今年はヤブカラシの観察を継続していくこととします。