「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

タイヤの履き替えを待つ間に(後編)

 昨日の午後、タイヤ履き替えを待つ間の「川越ぶらり」が続いています。

 喜多院は拝観が中止となっていて、散歩をする人がまばらに見受けられるのみ。閑散としています。五百羅漢脇の茶店も閉まっているため、寂しさはひとしお。

 

 普段から人の少ない仙波東照宮方面へ。

 こちらの茶店も閉まっていて、人っ子一人いません。

 神君家康侯には階段下からご挨拶をし、随臣門を潜って通りへ出ようとしたところ、鮮やかな花が咲いているではありませんか。えっ、ボタン? 私の若かった頃はゴールデンウイークに見頃を迎えたはずなのに、もう咲いているとは驚きです。

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 読経の声が響く成田山別院は素通りし、俳句の会の会場である中央公民館方面へ。この公民館の近くから大宮駅まで路面電車が走っていて、歩いている道は線路跡。昭和10年代に川越線が開通した段階で廃止になっています。

 かなり大きく育ったハルジオンが、公民館のフェンス越しに話しかけてきました。鮮やかな赤紫色の花を風に揺らしながら、「早く俳句の会が会館でできるようになるといいね。」

と言っているかのよう。
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 八重桜が満開の川越第一小学校脇を抜け、初狩城(川越城)本丸御殿方面へ。お城のすぐ近くで気が変わり、川越市民が「こここそ童謡『とおりゃんせ』発祥の地と自慢する」三芳野神社へ寄り道をすることにしました。社殿が塗り直されてきれいになったと聞いていたので。

 と、ここで携帯に着信がありました。

「あれ、もうタイヤの履き替えが終わったのか?」

 

 随分手早い作業だと驚いたのですが、話を聞いてさらにびっくり! なんと、手配したタイヤのサイズが違っていたのです。私の車は、スタッドレスとノーマルで大きさが違うんですと。そ、そんなぁ。

 

 これから発注するので、届くのは5時過ぎになってしまうかも、とのこと。まだ3時前。どうしようかなぁ。図書館、博物館、美術館は閉まっているし、喫茶店の多くもクローズ、もし店を開けていたとしても入りたくないし・・・

 えー、ままよ、このまま歩いて家に帰ることに。1時間以上はかかりますが、まぁいいか。

 

 とりあえず、三芳野神社へ。噂どおり、修理され、塗り直されて、見違えるほど。案内看板は神社建築について勉強しないとよく分かりません。
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「とおりゃんせ川越起源説」の唯一の弱点は、川越では「お通りなさい」という際に「通りゃんせ」とは言わないこと、ですかね。

 

 県立川越高校脇から市役所方面へ。

 私の地元ではまだ群落になることのないマツバウンランが、民家脇で普通に群落を形成していました。

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 川越城の堀跡の一部。川越で唯一保存されているお堀跡です。敵兵は右側の傾斜の緩い坂を駆け降りたとしても、急峻な左側の斜面は登れず右往左往。そこを弓や鉄砲で狙い打ち、という仕組みなのだそうな。
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 蔵造り商家が建ち並ぶ一番街。普段であれば観光客で溢れかえっているのに、ご覧のとおり。
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 もう2時間近く歩きました。

 東武東上線の線路脇にジシバリの黄色い花。

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 そして、路傍には米粒のように小さくて黄色い花を咲かせる、その名もズバリ「コメツブツメクサ」。
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 東武東上線の31キロポスト。起点から31キロメートルだということを示しています。

「そうか、ここが池袋駅から31キロ離れているんだね。」

 それが違うんですよね。東上線の起点は、下板橋駅よりもやや川越よりにあるのです。下板橋・池袋間を別の免許で取得したために、このようなこととあいなった次第です。
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 キツネノボタン。実が金平糖にそっくりなので、私たちは「コンペイトウ」と呼んでいました。
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 家はもうすぐです。
 川越線の線路脇に、コウゾリナの花の黒い蕾がありました。黄色い花を咲かせるのまでもう少し。
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 家もすぐそこ。すでに4時をまわっていました。8キロメートルほど歩いたでしょうか。

 

「履き替えが終わりました。」

との連絡は、なんと、家に帰りついて30分もしないうちにありました。

 

 やはり帰宅せずに街中で時間をつぶした方が良かったかな。

 いえいえ、運動にもなったし、様々な出会いもありましたから、「良かった」と思うことにします。