タンポポは省エネがお好き
今日のお昼過ぎの散歩で、数メートル先の藪の中にタンポポが。
花茎が随分伸びていますね。
なぜ、こんなに長く茎を伸ばしているのでしょうか?
それは、他の植物たちが背を伸ばし始めたので、ぐずぐずしているとそれらの草に埋もれてしまい、せっかく花を咲かせても、虫たちが気が付かない恐れがあるから。
存在感を示すためには、どうしても茎を伸ばすしかないのです。
一方、3月中旬に撮影したタンポポ(下の写真)は、冬越しのロゼット葉に張り付くように咲いています。
この時分は、背丈の高い草はほとんどありません。したがって、地面すれすれに咲いていても虫さんたちには十分アピールすることができるのです。エネルギーをたくさん使ってまで花茎を高く伸ばす必要などないのです。それに、下手に花茎を伸ばしすぎると、寒さが戻ってきたときに大きなダメージを受けますから、余計なことはしないに限るわけです。
周りの草の丈が伸びて、草丈を高くしなければならなくなっても、タンポポは省エネを忘れてはいません。
下の写真をご覧ください。
何かが寝ていませんか?
萎んで寝ていることから、弱って枯れてしまうのではないかと心配になりますが、大丈夫。実は、花茎を立てたままだとエネルギーをそちらに奪われてしまうので、茎を倒すことによって省エネを図りつつ、種を作る作業に精を出しているのです。
そして、種ができた暁には、それまで節約していたエネルギーを総動員して、花を咲かせているときよりもずっと長く茎を伸ばし、より大きな風を受けて種たちを遠くに飛ばすのです。
気がつけば、今日まで毎日毎日駄文を書きなぐり続けて、はや800日。
何の脈絡もない文章の連続ですが、飽きっぽい私がよくもまぁ続けたものだと思います。