ミチタネツケバナ
在来のタネツケバナによく似ていますが、外来種のこちらの方が早く咲きだします。
タネツケバナにせよ、ミチタネツケバナにせよ、花を咲かせた後にどんどん細長い実をつけます。
だから、「種付け花」なのかな、そう思っていました。
でも、それっておかしな話ですね。だって、多くの植物が花の後に実をつけますものね。この花に限った特徴ではありません。
由来を聞いて、なるほど。
タネツケバナは、田んぼにたくさん生える植物。
これが白くてかわいらしい花をつける頃が、ちょうど、種籾を水に漬けるのに適する時期らしいのです。
つまり、タネツケバナは、花を咲かせることによって、
「お~い、そろそろ例の作業をしてくださいよ。」
と、お百姓さんに教えてくれるというわけ。
タネツケバナは田んぼや畦道など湿った土地にしか生えませんが、外来種のミチタネツケバナは乾いた道路でも平気の平左。だから、ミチタネツケバナ。街中にまで進出しています。