神田をぶらぶら、あてどなく
平成元年最後の通院日。
午後1時頃、会計が終わったので、まずは腹ごしらえ。
神田明神にほど近い、うどんの「竹や」さんに入りました。
午後1時を過ぎているというのに、お店はお客さんで一杯でした。
牡蛎とじうどんをいただきました。大ぶりの牡蛎がたくさん入っていて、大満足。
神田明神の将門さんに、今年最後のごあいさつ。
石造の雄獅子と雌獅子。江戸時代の石造彫刻は、東京都内ではかなり珍しいとのこと。天辺にいるのが雄獅子、ハレーションを起こしていて分かりにくいのですが、その下にいるのが雌獅子。
雌獅子は、滝の下を覗き込んでいます。何故でしょうか?
それは、子獅子を滝の下に落として、無事に上がってこられるか、とても心配しているから。
この子獅子は、平成時代に造られたもの。
関東大震災の時に、この山が崩れ落ちてしまい、その際、江戸時代の子獅子は失われてしまったらしいのです。
山を修復するのに合わせて、子獅子も造られたというわけ。
獅子のお母さんの心配そうな様子がよく表現されていると思います。
社殿の横にある天水桶。
何の変哲もないように思えますが、実はこれ鉄製。
しかも、170年以上前に造られたもので、何人かの酒屋さんが奉納したものだそうです。鋳造したのは、埼玉県川口の鋳物師。現存する鋳造会社の名前と同じ苗字なので、もしかすると、その鋳造会社のご先祖様の作かもしれません。
鳥居前の天野屋さんで、甘酒をいただきました。
温まってぼけ~っとしたためか、天野屋さんに忘れ物をし、数分後に往復300メートルほどダッシュしました。
忘れ物は、そのまま、椅子の上にありました。ドジですねぇ。
その後、神田をなんだかんだとあてずっぽうに歩いていたら、大きな協会の前に出ました。
カトリック神田教会でした。ものすごく立派。
残念ながら、閉館日で中を拝見することはできませんでしたが、ネットで確認したところ、内装も荘厳、ステンドグラスがとても素敵なようです。
昭和3年の建造で、登録有形文化財となっています。
神田は、学生時代を過ごした街なのに、この教会の存在をまったく知りませんでした。
つまり、昔から、ずっとドジだった、ということ。