神田明神 私の大好きな将門の社
神田明神は、いつも行っている病院のすぐ近く。
ここのご祭神のうち、第三神が平将門です。
平将門は、10世紀の前半、伯父たちとの領地争いを続けるうちに、「勢い」で国衙を襲うこととなってしまい、中央政権に反旗を翻したにもかかわらず、計画性がなかったこともあり、あっという間に滅ぼされてしまいました。
でも、関東地方における将門人気はとても高く、各地に将門伝説が残っています。埼玉にも、将門伝説が各地に伝えられています。
私もは、浪人生活時代に、海音寺潮五郎氏の『平将門』を読んで以来、大の将門ファンになっていまい、将門に恋い焦がれたまま歳をとってしまいました。海音寺さんも純情な平将門が好きで好きでたまらなかったのでしょうね、それが伝染した形で、二十歳前の「純真な」青年だった私も、すっかり将門に惚れこんでしまったというわけです。
海音寺さんの描く将門は、仕事についても、恋についても、どちらかというと不器用。それに引き換え、従弟の貞盛(伊勢平氏の先祖です。)は要領が良くて女性にもよくモテるのです。どちらかというと、仕事の要領も悪く、恋についても臆病だった私は、貞盛なんて大嫌い、将門が大好きで大好きで、大学進学を控えていて、勉強もしなければいけないのに、将門の活躍した茨城の各地を彷徨ったり、関連する書物を読んだり・・・。
一時とは言え天下に名を轟かせた将門に対し、何となくぼ~っと生きてきたこの私。
将門さんに申し訳なくて、昨日、好天の中、神田明神を訪れ、将門公にお参りをしてきました。
甘酒に関しては、今回は川越ゆかりの三河屋さんではなく、一番人気の天野屋さんで頂いてきました。いやぁ、温まりました。