刈入れの終わった田んぼの植物たち その2(一気に三種)
イボクサ(ツユクサ科イボクサ属)
イボクサ? 疣の草?
ちょっと気の毒な名前ですね。
白い花弁の先を桃色に染めるなんて、なかなかの演出。もっと良い名前を付けてもらっても良かったと思うのですが・・・
名前の由来は、葉の汁を疣につけると、あら不思議、ポロリと疣が取れるということらしい。本当なのでしょうか?
農業水路を流れる水の中にまで繁茂しています。水に浸かっていても平気なのですから、農家にとってはしぶとい雑草。良い名前が付くわけないか。
それにしても、綺麗な花ではありませんか。
でも、美人薄命。一日花だそうです。
タマガヤツリ(カヤツリグサ科カヤツリグサ属)
「玉になる蚊帳吊草」と言う意味。「タマカヤツリ」ではなく「タマガヤツリ」と濁るようです。その方が言い易いのかな? どうもそうらしい。
玉のように見えるのは、実ではありません。花序。
花茎が短く、密集するので、花穂の集まりが玉のように見えるのだそうです。
ヒメミズワラビ(ホウライシダ科ミズワラビ属)
私がこれまで気がつかなかっただけなのでしょうか? 当地では、今まで見かけなかったような・・・
シダ植物なのに、水中や水辺を好む変わり者。
立ち上がらず匍匐するため、稲が育っている間はまったく目立ちません。
私が気付いたのも、稲の刈入れ後。
「ヒメ」の付かないミズワラビは、熱帯魚用の水草として「ウォータースプライト」という名前で販売されているようです。
(最近になって見かけるようになったということは、もしかしたら、「ウォータースプライト」が逃げ出したものかもしれません。その場合は、ヒメミズワラビではなく、ミズワラビということになりますが、素人には判別できないようです。)
たくさん生えています。これでワラビのように食用になれば・・・と思っていたら、どうやら食用になるらしい。でも、除草剤などの成分を体の中に蓄えているかもしれませんので、ちょっと食べる気にはなりません。