ソメイヨシノと八重桜の競演

　ソメイヨシノが早く開花した年は、花の寿命が長い、とは聞いていましたが、今年は予想を遥かに超えています。これほど長く楽しめるとは思いませんでした。

　３月末の雪でも、４月初めの大風でも大きなダメージを受けていないようで、まだ数日は楽しめそう。

　例年であれば、ソメイヨシノが葉桜に変わった後に咲き出す八重桜も、はや二、三分咲き。両者の共演を見られるなんて初めて。

　そうは言っても、ソメイヨシノは、花びらをはらはらと舞い踊らせ、田圃の暗色にして単調な土カンバスに、鮮やかな薄桃色の点描画を描きなぐっています。

　誰かが桜の花びらで埋まった田を指さして、

「あっ、スペインンの有名な建物だぁ！」

と叫んだら、多くの人は首をひねるばかりでしょう。

　私こと「駄洒落のこやんぴ」には「誰か」の言っている意味が分かります。

「あっ、桜田！　はぁ見れや。」

　失礼しました。冗談はさておき、ほんの一時期の自然美ではないでしょうか。