たった数mmの妖精たち
ノヂシャ(スイカズラ科ノヂシャ属)。
野のレタス(チシャ)という意味。若葉がサラダなどとして利用されるので、この名がつきました。ただし、野菜のレタスはキク科なので近い仲間というわけではありません。
花の大きさは2㎜以下。小さな花がまとまって咲くので、気をつければ確認できる程度。多くの人の目には入らないのではないでしょうか。
タチイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属)。
同属のオオイヌノフグリが勢いを失う頃、代わって登場するのがこの花。よくよく見れば、確かにオオイヌノフグリに似た花が咲きます。ただし、満開でも2mmほど。ルーペででも確認しなければ、咲いていたとしても気が付きません。そもそも、咲いているのはお昼前後の本当に短い間。ちょっと時間をずらすと、閉じた花の写真しか撮れません。
鳥の名前がつくべきところ、そうはなりませんでした。カラスノエンドウとスズメノエンドウの間の大きさなので、「カラス」の「カ」と「スズメ」の「ス」の間の草、ということで「カス間草」、ちょっと投げやりな命名法。「モズノエンドウ」とか「ヒヨドリノエンドウ」とかであっても良さそうなのに。