「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

我が母校のすごい遺産

 今日は、たまたま私の母校である小学校で行事がありました。

 

 久しぶりに校内に入ったので、過去ブログで紹介した「算数の授業で走り幅跳びってなにさ」事件の現場である砂場を確認しました。

(「事件」の概要は下のとおりです。)

http://blog.hatena.ne.jp/koro111koyampi/koro111koyampi.hatenablog.com/edit?entry=17391345971614479718


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 砂場としては荒れ放題。これで体力想定の幅跳びができるのかなと心配になりました。

 世界広しと言えども、体育の授業ではなく算数の授業で幅跳びが行われたのはわが母校だけ(何の根拠もありません。)。しかも、跳んだのは二人だけ(これは確か。)。そのうちの一人が私です(絶対間違いなし。)。

 したがって、「こやんぴ記憶遺産」に指定したいくらいの場所なのですから、あの頃のようにきれいに整備してもらいたいというのが偽らざる心境です。

 

 ところで、校庭内に、こんな石が埋まっています。

 これ、なんだと思いますか。

 
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 実は、道路元標なのです。

「えっ、道路元標って、東京の日本橋にあるんじゃないの?」

 仰るとおりです。日本国道路元標は日本橋の端にあります。

 でも、大正時代には、旧道路法の規定により、全国の市町村ごとに道路元標が設置され、道路の起終点を表していたのです。その数1万基以上。

 

 ところが、その後、道路法が大改正され、現道路法では、道路元標にそのような意味がなくなってしまったのです。一応、道路の付属物ということにはなったらしいのですが、ほぼ無用の長物と化してしまったわけです。

 その結果、市町村の道路元標は、撤去されたり、盗まれたりしてしまい、かなり減ってしまったそうです。

 

 それがあるんですね、わが母校には。

 でも、それを説明する標識などありません。さらに、道路元標ですから道路の方に正面を向けて設置されているのですが、その正面に接するようにブロック塀が設置されているので、「田面澤村道路元標」と記されている表面を見ることができません。

 そのようなわけで、これが道路元標だと知っている人はあまりいません。もったいない「すごい遺産」です。

 

 振り返ってみると、小学生時代の私も、そんな貴重な遺産とも知らず、この石の上に乗って遊んでいました。


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 ブロック塀と道路元標の隙間は、これしかありません。

 これでは、掘ってある文字が読めませんよね。

 

 ネット検索をしたところ、この元標は、地下に半分ほど埋まっているとのことです。