港区立郷土資料館
29日の診療所帰りに寄った港区立郷土資料館ですが、想像以上に素晴らしかった。
この建物は、昭和13年(1938年)に建設されたもの。元は、国立の公衆衛生院だったようです(てっきり、東大医科研の建物だと思っていたのですが、違いました。)。
ちなみに、公衆衛生院自体は、組織改編により他の機関と統合され、「国立保健医療科学院」となって、埼玉県和光市に移っているようです(これも知りませんでした。)。
建物は、東大の内田祥三教授により設計されたもの。「東大構内の建物に似ているな」と思うのは当然で、この建築様式は、「内田ゴシック」と呼ばれているらしい。
下の写真は、中央ホール。
正面玄関から入ると、そこは2階。3階までが吹き抜けとなっています。大理石(?)の立派な手すりは低い位置にあり、おそらく転落を防ぐためにアクリル板が設置されています。
ここは、3階にある元の院長室。意外に狭い空間だなぁと思いました。
ここは4階の講堂。荘厳な雰囲気を感じます。
現在は、別の所にエレベーターが設置されていますが、ここは公衆衛生院時代のエレベーターだったのかもしれません。
実は、建物全体は、「ゆかしの杜」という名称になっています。
そして、以上の空間は、見学無料です。
港区立郷土資料館は、「ゆかしの杜」の一部を利用した有料施設です(大人一人300円)。撮影禁止のため、写真はありませんが、貝塚の展示が詳しく、また、旧島津家屋敷跡や、島津家縁の寺院跡からの出土品など、興味を引かれる展示が豊富でした。
島津家で飼われていた犬や猫の立派な墓石にはびっくりしました。今のペット墓地以上の立派さ。
今回は2階から4階までしか見学しませんでしたが、次回は、もっとゆっくり時間をかけて、1階から6階まで見て回ろうと思います。