踏みとどまった八重桜
朝一番に水上公園へ
オニグルミやクヌギの雄花を無惨に引きちぎった昨日の強風。
サイクリング道路脇の八重桜の枝が、前後左右に、そして上下にと激しく揺れたので、花たちは、制動装置の故障したジェットコースターに乗せられたかのよう。生きた心地がしなかったのではないか・・・
そのような趣旨のことを昨日のブログに記しました。
心配なのは、せっかく満開となった川越水上公園の八重桜も、同じ仕打ちにあって、耐えきれずに散ってしまったのではないかということ。なんとしても気になります。
したがって、 本日の朝散歩は、真っ直ぐに水上公園へ。
あっ、よかったぁ。
少なからぬ花弁を散らしながらも、八重桜たちは踏ん張りとおしてくれていました。公園内の通路のそこかしこに、小枝どころか1メートル以上の枝まで散乱しているにも関わらずです。
公園内の木々の会話
公園内の大きな木々も、お互いに、
「いやあ、昨日の風にはまいったねえ。」
「腕が千切れるかと思った!」
「砂粒がビシバシ当たるので、『芽』も開けていられなかったよ。」
「『葉』も磨かないとね。」
昨日の大風の話題で持ちきりです。
みごとな樹幹を形成するケヤキは、「埼玉の木」。
まだ緑も初々しいメタセコイア。
ユリノキも、昨日の風には枝を震えさせれるほかに
手立てはなかったかも。
低木たちも、草たちも・・・
風にも負けず。
スズメノエンドウがピンクの分厚い絨毯に埋もれています。
ご近所のひょうきんな菜の花。こんにちは~。
昨日の風に押し出されたんだね。
我が家のモッコウバラも、咲き始めました。
去年より10日ほども早い開花。
猛烈な南東風
歯医者さんに行きました、自転車で。
だって、天気予報では荒れた天気になると言っていたのに、晴れているではないですか。
歯医者さんでの実質治療時間は30分未満。
でも、先生が他の患者さんに丁寧なご説明をされていたために、診察台でぼけ~と30分近く待たされたので、1時間以上の滞在となりました。
診療代も、いつもの倍。時間制なのでしょうか?
(コインパーキングではあるまいし、そんなわけはありません。)
帰り道は、自宅近くの橋ではなく、一つ上流の橋を選ぶことにしました。こちらの方が新しく、桁がぐんと高いので、見晴らしが良いからです。河川敷の木々の緑がさぞかしきれいなことでしょう。
ところが、その橋の西詰めまで来たとき、南東の風が急に吹き出しました。天気予報は間違っていなかったようですが、間違っていてほしかったところです。
砂塵がもうもう。新緑の木々も枝を前後左右に振って身もだえしています。
クヌギやオニグルミは、風に花粉を運んでもらおうと思っているのに、肝心の雄花まで吹き飛ばされる始末です。
こうなると、高いゆえに風がさらに強く、遮るものとてない吹きさらしの橋の上を、おっちょこちょいのこやんぴが自転車で渡るのは剣呑というもの。
急遽、方針を変更し、サイクリング道路を利用し、いつもの橋まで走ることにしました。
相変わらず風は強く、ちょうど反対方向から走ってきたサイクリストは、本当に「ひいひい」と言ってすれ違っていきました。強風のため、なかなか前に進むことができないのです。かわいそうにねぇ。
※ 砂塵もうもうで、視界極めて不良。
向こうからサイクリストが逆風をついて
走ってきます。見えますか?
私の向かっているのは、風が背中を押してくれる北の方角。
らくちん、らくちん。ゆっくり漕いでいるだけで、ぐんぐん進みます。
サイクリング、サイクリング、やっほ~やっほ~。
「そんなこと、喜ぶこやんぴ、あっほ~あっほ~。」
ほっといてんか!
ルンルン気分でいられたのは、いつもの橋のたもとまで。
風はますます猛威をふるい、帽子なんか簡単に吹き飛ばしてしまいそうです。
自転車を停め、帽子を脱いで手に持つ間も、容赦なく風が吹き、冗談抜きで、自転車ごと持っていかれそうになりました。
サイクリング道路上では順風満帆だったのに、橋を渡る段になると真逆の事態。
A首相と同様の逆風の中を走ることとなりました。砂煙が野党の質問のように手厳しい。それにもかかわらず、私と私の自転車を、嘘までついて守ってくれる政府委員は一人もおりません。おりませんし、そんな手助け、私には必要ございません。
自転車に乗るのをあきらめ、押して歩いている方も多く見かけましたが、私は、なんとか自転車に乗ったまま渡り終えることができました。橋上運転だけでも、かなりの運動量になったのではないでしょうか。
明日の朝の川越水上公園は、八重桜の花びらが道路を桃色に染め上げているかもしれません。途中の八重桜も、こんな状況でしたから。
※ たわわに咲いた花たちが、風に翻弄され、
のたうちまわっています。
カワウ、大物をゲット!
日曜日の朝、河川敷を散歩しているときのことです。
タチヤナギの新緑が川面にきれいに映っています。早速、カメラに収めようとレンズを向けると、ぽっかりとカワウが浮かび上がってきました。
カワウ君が点景になってくれたので、川面の緑、そして青とも相まって、なかなか良い感じの写真となりました。
その時は、
「おっ、カワウ君、朝から漁に励んでいるんだな。」
そう思っただけ。
タチヤナギを撮影した後すぐにその場を離れ、散歩を継続しました。
いつもの折り返しポイントから引き返し、あのカワウの見える位置に近づいたその時・・・
「あっ! 魚を捕まえた!」
まだ遠いので、カメラに収めることができず残念。
獲物は10センチを優に超えるスマートな魚だったように見受けられました。
「あ、ちょっと待って、カワウ君。」
カワウ君に懇願したのですが、カワウが日本語を解するはずもなく、あっという間に、その気の毒な魚を呑み込んでしまいました。
なかなか絶好のチャンスを写真に収めるのは難しいですね。
さ、散歩を継続。
バサバサバサッ。
何と、このカワウ君、さっきの魚で朝食は終わりかと思っていたら、あれは「朝飯前」の生ジュース程度の位置付けだったようです。
朝からフルコース狙いだったようで、新たな獲物を漁っていたらしい。
それにしても、動きが変です。水面から顔を出したかと思ったら、すぐに軽く潜り、また顔を覗かせる。位置を激しく変えながら、それを繰り返しています。
黄色い嘴(くちばし)には、大きな魚が捕らえられていました。カワウが水面上に顔を上げるたびに、咥える位置を変えているのはどういうことなのでしょうか?
呑み込むのに苦労するほど大きいので、どうやって「料理」すべきか悩んでいるのでしょうか。
理解に苦しむこやんぴは、呑み込みが悪いのかな?
コンデジの望遠側で撮ったため、ピントがずれています。コンデジは、焦点を合わせる範囲が「だいたいこの辺」という曖昧さなので、一眼レフのようなわけにはいきません。
というか、カメラの腕がなっていないだけなのでした。
カメラ君に責任転嫁するなんて、一国の「偉い」人ではあるまいし・・・
「こやんぴ! 十年どころか、千年早いぞよ。」
はは~っ、恐れ入ります。
そのようなわけで、くっきりと見えず申し訳のない次第ですが、無理に拡大して確認してみたところ、どうやら大きな鯉のようです。
犬も歩けば棒にあたる、といいますが、こやんぴが散歩するとカワウが大物ゲット、といった形。
数年前は、ナマズを呑み込むのに苦労するカワウに遭遇し、それを横取りしようとしてサギの手口を駆使した(?)ダイサギにまで出くわしましたしね。
これだから、カメラ散歩はやめられません。
オニグルミの雌花、咲き初めぬ。ニセアカシアも・・・
オニグルミのキュートな雌花
オニグルミの雌花が顔を出しました。まだ、若葉の群れにガードされたような姿です。
虫を招くために綺羅を競う虫媒花ではなく、花粉の運搬は風任せの風媒花。したがって、虫のことは無視?
決して派手ではありませんが、意外にきれいだと思いませんか? とても愛らしい姿です。
同じ木の雄花は、まだまだ固い蕾。
木ごとに、雄花の開花時期と雌花の開花時期を微妙に調整しているように思われます。ある木は雄花を先行させ、ある木は雌花を先行させ、なるべく自家受粉が起こらないように工夫を凝らしている・・・どういうメカニズムが働いているのでしょうか?
ニセアカシアの花も駆け足
今年は、もう花芽が伸び始めています。
この調子だと、来週には咲いてしまうかも。
ハワイの上品なお菓子が我が家にやってきた!
じゃがりこ、来たる
昨日は、自治会定期総会の資料づくりに専念しようと思っていたら、「じゃがりこ」君が、突然やってくることになりました。
じゃがりこ君は、勤務先の同期生。私の結婚式の司会は彼、彼の結婚式の司会は私という間柄。もう40数年の付き合いということになります。
現役時代は、同期会の幹事役だった彼、私、そしてあと3人でよく飲んで語り合ったものですが、退職して7年も経つと、みんなで頻繁に会うことが少なくなりますね。
じゃがりこ君だけは、月に何回かやってきます。
はて・・・それにしても、なぜ、「じゃがりこ」君なのでしょうか?
それは、一緒に二泊三日の旅行をした折りのことでした・・・
午前中の出発直後、最初のサービスエリアに寄ったとき、皆さんは何をしますか?
トイレに寄るとか、お昼のお弁当を買うとか、コーヒー一杯で寛ぐとか・・・
あるいは、車中で飲むドリンクとか、眠気除けの軽いお菓子、あるいは目的地に住む知人へのお土産を購入するとこ、そんなところですよね。
ところが、じゃがりこ君は、まだ目的地が遥か先なのに、もう、家へのお土産を大量に購入しているではありませんか。しかも、両手に持ちきれないくらい。
こんなことが何回も続きました。そして、お気に入りのお土産が何かというと・・・よくありますよね、ご当地限定のスナック菓子。「じゃがりこ」とか、「カール」とか、「ポッキー」とか。これに首ったけなのです。
このお土産、彼の家族にはいつも不評で、
「あんた、こやんぴさんが買うお土産をよく見て、それと同じものを買ってきなさい。」
などと言われているようで、大量に買って帰ったじゃがりこ、カール、ポッキーなどを一人でポリポリ食べているらしい・・・
でも、懲りないんですよね、彼は。
それで、じゃがりこ君。
我が家にやってくるときは、いつも突然です。
しかも、たいていは連絡してきた時間より早くご到着。
昨日も、「午後2時頃」と言っていたので、そろそろお昼を食べようかなと思っていた午後1時前に、「ピンポ~ン」。
我が家の昼食は一人前しかないので、それは夕食回しとし、近所の喫茶店で一緒にお昼を食べました。
八重桜満開の公園へ
その後、川越水上公園を散歩。快晴で、さらに八重桜が満開、新学期前最後の日曜日とあって、家族連れで大賑わいでした。
(大賑わいとは言うものの、都会ほどの混雑はありません。)
高圧鉄塔の架線さえなければ、絶景に近いのですが・・・
大賑わいといっても、こんなもんです。
ユズリハの雄木に花の蕾が。
花の下にある葉は去年のもの。上にあるのが今年の新芽。
下にある葉は、上の葉が十分に成熟したのを見守った後に散っていきます。まさに譲り葉。
タヒチアンダンスを踊っているように見えるので、この時期のユズリハを見るのが私は好きです。
こちらは、ユズリハの雌木。この株の雌花は蕾がまだ固いようです。
雄木とずいぶんイメージが違いますね。
こちらも雌木。こちらは開花準備完了といったところでしょうか。
雌木は、花こそ地味ですが、実はブドウのよう、そこそこきれいです。
真っ青な空に八重桜、映えますねぇ。
ハワイからのお土産
じゃがりこ君、やけに日焼けしているな、そう思っていたら、ハワイへの家族旅行からご帰国あそばされた直後とのこと。道理で!
「お土産を早く渡したいからさ。」
一緒に旅行したりするごとに、じゃがりこ君の様々な「驚きの行動」に悩まされてきた私ですが、一方で、彼には、こういう優しいところがあるんです。
彼との付き合いが長くなるのも「むべなるかな」です。
「お土産は、『ハワイ限定じゃがりこ』か?」ですって?
違いますが、なるほど、あるかもしれませんね、「ハワイ限定じゃがりこ・パイナップル味」とか、「ハワイに行ってきました饅頭」とかが。
実際のところは、どうなんでしょうか?
今回のハワイ旅行は、彼ら夫婦の結婚40周年を記念する家族旅行でした。我が家が40周年旅行をしたことに刺激を受けたみたいです。
当方は名古屋旅行だったんですけれどね。
家族でショッピングをしようということになり、とある人気店に入ったとのこと。
じゃがりこ君は、
「なんだか値段が高い店だなぁ。俺は帰りがけの空港で『そこそこの物』を買うことにし~よおっと。」
と、まったくスルーの態勢。
すると、「鳶が鷹を産んだ」ともっぱらの評判の娘さんAちゃんが、
「こやんぴさんは食事に制限があるんでしょう? ここの品物は防腐剤などが入っていないし、甘さも自然で控えめ。安心なお菓子なのよ。こやんぴさんへのお土産は厳選しなくっちゃ駄目。ここで買いなさい、お父さん!」
と助言してくれたとのこと。ありがとう、Aちゃん!
そんなわけで、我が家に、「Kula & Kō Confectionery」のケーキバーが届いた次第です。「パイナップルがぎっしり詰まっている」との触れ込みですが、二口くらいで食べられる大きさです。
箱も凝った造りですね。
ケーキの下に敷いてある厚紙の下に何かあるのかな?
妻が探索したところ・・・
・・・ 何もありませんでした。お菓子のお座布団だったようです。
ブルーボックスがミックスボックスとは知らずに、写真を撮る前に、妻と二人、半分ずつに切って、スタンダード商品であるバタークラストを食べてしまいました。撮っておけばよかったかも。
甘さ控えめで、とてもおいしいケーキ菓子でした。「もうちょっと食べたい! でも、もうない。」というのも、うまさを引き立てるのでしょうね。
「じゃがりこ」より深い味わいです・・・ていうか、比較しては、両者に悪いかも。
マカダミアナッツクラストとチョコレートクラストが残っていたのですが、今日は、チョコレートクラストをいただきました。また、半分ずつです。
チョコレートなので、これは甘いかな、そう思いましたが、香ばしくて上品なお菓子でした。
ペロッと食べてしまうのがもったいないところですが、ペロッと食べてしまいますね、ついつい。
写真だけで申し訳ありませんでした。
満開の八重桜 川越水上公園
昨日の朝散歩では、いつも行く「川越水上公園の未整備地域」の後に、公園本体の方にも足を向けました。
前日の大風で八重桜がどうなってしまったのかが気にかかったものですから。
八重ちゃん、えらい! よく頑張った! 感動した!
K元首相も、きっとそう言うことでしょう。
八重ちゃんは、総理大臣杯のように重い花を落とすことなく、艶やかな姿を保っていてくれていました。
八重ちゃん曰く、「総理大臣杯並みの体重? 失礼ね!」
ケヤキの新緑との対比も、とても見ごたえがありました。
散歩する人も、その見事さに感嘆の声をあげていました。
控えめな白い八重桜ですが、ほんのり化粧を施しているのですね。
白っぽい八重桜をバックに。
新緑と白い雲と青い空との競演。
あ、若い女性が愛犬とお散歩。絵になる写真が撮れそうな予感が・・・
お、決定的瞬間、と思ったら、ワンコが「大」の準備に取りかかってしまいました。
違う意味で、決定的瞬間。
女性の頭と桜が重なってしまったこと、右側の植込みの写り込みが中途半端なこと、左上の葉の処理もあいまいなことなどから掲載を躊躇したところです。
このワンコにも、ご主人様にも申し訳ないような・・・
メタセコイアの新緑も良いものです。
これは何でしょう?
5月頃に、こんな花を咲かせるのですが、いかがでしょう?
「なんじゃ、こりゃぁ! もじゃもじゃした花だなあ。」
あ、惜しい!
「ナンジャモンジャノキ」と呼ばれる樹木の一つなので、実に惜しかったですね。
ヒトツバタゴ(モクセイ科)というれっきとした名前があるにはあるのですが。
春のバトンリレー
薬の副作用が・・・
通院したのが水曜日、木、金と「持ち帰り」のボンベからの点滴が続きます。
それも昨日の昼間には終わり、身軽にはなったのですが・・・
吐き気がまだ残り、お腹の調子が今一つで、体に力が入りません。
それでも体を動かさないと、回復が遅くなるような気もします。
ぐうたらしていようか、散歩に行こうか、ベッドの中で逡巡するこやんぴ。
「早くしないと、おいていっちゃうよ。」
待ってくれぇ。
体に力が入らないこともあって、歌舞伎の暗闘(だんまり)に出てくる「山賊実は平将門」そのままのスローなお出かけ準備。
結局、8時近くになってからの散歩となりました。
春の妖精たちは今
「春の妖精」たち(今回の訪問先は、ヤマエンゴサクとアマナの群落。)は、どうしているでしょうか。
まずは、ヤマエンゴサク。
咲き残りの花も花弁が痛んでおり、茶色に変色したものも見受けられます。
葉には、昨晩に降ると予想されていた「大雨」が空振りに終わったため、大風が運んできた埃が付着したままになっています。
もうすぐ、葉も刈れて、長い夏休みに入ります。
続いて、アマナの群落に向かいます。
すでに葉が黄変していました。左下隅に花柄が見えていますが、分かりにくいかもしれません。
アマナも、これからの季節は、伸び放題に伸びる他の植物に任せて、来年の春までじっと地中で待機することに。
新しい仲間がやって来て・・・木本植物編
ウグイスが「ほ~、ほうけ? 今日?(人間語訳 ; へ~、そうなの? え、今日かい?)」と鳴いています。
誰かと待ち合わせでしょうか?
私が口笛で、「ほ~、ほけきょ、けきょ、けきょ」。
ライバルだと思ったウグイスが、「ほ~、ほっとけ、けきょ」。
ニワトコの花が咲いていました。
クワの花は、まだ蕾。
しばらくすると、複雑怪奇な花が咲きます。
桑の実は、人間も果実酒にしたりしますが、ムクドリなどの鳥たちの大好物でもあります。
このオニグルミの雄花は、もう開花して花粉を飛ばし始めている模様。
雌花が開花している個体が、もうあるのでしょうか?
クヌギの雄花です。これも、オニグルミ同様に風媒花です。雌花は葉の付け根に縮こまって咲きますが、この個体ではまだ開花していないようです。
エノキとムクノキ、そしてクヌギの混交林です。
緑が萌え出てきましたね。
はるか昔、春雪の降った日にこの場所の写真をパチリと撮ったら、それがある写真コンクールで金賞になってしまったことが。
私にとっては恩人の林です。
続いて草本植物編
キランソウ(シソ科キランソウ属)は、相変わらずの低姿勢。地べたに這いつくばるようにして咲きます。
「地獄の釜の蓋」というおどろおどろしい別名を持っているというのに、この謙虚さはどうでしょうか?
セリバヒエンソウ(キンポウゲ科オオヒエンソウ属)。
芹の葉っぱに似たツバメが飛ぶような姿の花、そのままの命名ですね。
よく見ると、オダマキに似ていなくもない。
元々は、中国から観賞用として来日したようですが、今では立派な「雑草」です。
当地では、少し前までは、大群落を形成するほどの勢いでしたが、最近、少々おとなしくなってしまったような気がします。
何十年も前、こやんぴがNHKの取材でテレビ出演した際には、この花が一番目立っていたんですけれどね。植物間の勢力争いも、政治家の権力争いに負けず劣らず、厳しいものがあるようです。「忖度」などしていたら、争いの場から退場するしかないのですから、より厳しいといえるかもしれません。
セリバヒエンソウの縦位置の写真、ツバメが列をなして飛んでいるように見えませんでしょうか?
え? 見えない? そうかなぁ。
クサノオウ(ケシ科クサノオウ属)。
花の数が増えてきました。左側に細い棒のようなものが見えますが、これは、咲き終わった後、莢の形成が進みつつあるもの。
この中に形成される種には、スミレやカタクリと同じように、アリさんたちが大好きな食べ物(エライオソーム)がコーティングされています。
アリさんたちに子孫を遠くに運んでもらっているんですね。
帰り道で出会ったのは・・・
そう思ったあなたは鋭い!
ヒガンバナの咲く頃に真っ白な花を咲かせ、まるで雪が降ったような姿になります。
センニンソウ属の仲間がクレマチスとして愛好されているので、それと形態が似ているのも当たり前、ということになります。
廃寺に咲くシキミ。今も残るお地蔵さまやお百度石とともに、お寺であったことを今に伝えています。
今日見てきた植物には、実は、有毒なものが多かったのですが、シキミも有毒。どころか、実(み)には命にもかかわる毒があるとか。
日本に生育する植物の中で唯一「劇物」に指定されているそうです。ひぇーっ!
ナガミヒナゲシ(ケシ科)。
道路脇に群生しているので、見たことのある方も多いのではないでしょうか?
漢字で書くと、「長実雛罌粟」だそうですが、下の方に写っているとおり、実はそんなに長くはありませんよね。
私は、長い身(丈)の雛罌粟だと思っていました。
写真のナガミヒナゲシの花の根元に、カメムシのような昆虫がいます。
何をしているのでしょうね。
ナガミヒナゲシは、1960年代が初見とされる外来植物です。
実の上の方に蓋のようなものが付いているのがお分かりになるでしょうか?
実際に、これが蓋のような役割をしていて、「蓋」の下で、千を越える芥子粒が熟するのを待っているのです。
そして、実の緑色が薄れ茶色になる頃、種が成熟します。
すると、あら不思議、蓋がぱかっと開いて、種たちの旅立ちの準備が完了となります。
そうすると、細いガラス容器の中に、小さな軽い粒粒が入ったような状況が生まれるわけです。細いガラス容器の縁に口を当て、ふーっと息を吹きかけると、中の粒粒が飛び出していきますよね。
ナガミナデシコの実も、まさにそれ。
自然に吹く風や、車が通るたびに巻き起こる風がこの容器に吹き込まれると、芥子粒が実の中で渦を巻き、そして、次々と、元気よく外にこぼれて出ていくのです。
芥子粒というくらいですから、飛び出た種は、車が通るたびに、自然の風が吹くたびに、遠くへ遠くへと運ばれ、そのうちの運の良い種が道路脇の土の上に着地し、やがて、道路に沿ったナガミナデシコの群落となるのです。
きれいな花ですが、繁殖力が強すぎるので、日本古来の植物を駆逐する面もあるようです。
今日は、川越水上公園内の八重桜も見てきましたが、長くなりましたので、この辺で失礼いたします。