月の満ち欠けの期間と、月の公転周期が違うというお話
本日の月齢は、正午段階で2.9なので、夕方には更に進んでほぼ3。ずばり三日月です。
昨日は金星よりも先に沈む位置にあったのに、今日は、もう金星を追い抜いてしまいました。
《 これが、昨日の月。ほぼ月齢2。地球からの反射光が当たり、うっすらですが球形に見えます(「地球照」と言います。》。上方には金星が輝いています。 》
昨日の月は、目黒から地元の駅に帰り着いて家に向かう途中でちゃっちゃっと撮ったので、味も素っ気もありませんがご勘弁を。
《 これが今日の月・・・って、確かに左上方に写ってはいますが、これじゃあ、何が何やらわかりませんね。 》
そこで、思いっきり寄って撮ってみたところ・・・
《 ご覧のとおり、金星と月の位置が逆転しています。月の満ち欠けの周期はほぼ30日(実際は約29.53日)なので、同じ時間の月の位置は約12度ずつずれていきます。 》
ところで、月の満ち欠けの周期のことを朔望周期と言います(「朔」は新月、「望」は満月のこと。)が、上の写真の説明に書いた通り、約29.53日で「新月→上弦の月→満月→下弦の月→新月」を繰り返しているわけです。
月の満ち欠けが生じるのは、月が地球の周りを公転しているからですよね。
つまり、月は、地球を一周するのに約29.53日かかっている・・・
私は、ずうっとそう思っていました。
ところが、驚いたことにそうではありませんでした。
月の公転周期は、約27.32日!
ええっ、月の満ち欠けより2日以上早いではないですか?
おかしいですよね、それ。
何かの間違いなのでは???
間違いではありませんでした。
なぜなら、地球も約365日かけて太陽の周りをせっせせっせと回っているから。
そのため、新月だった月がせっかく地球を一周しても、その段階では、太陽と地球と月とが一直線に並ぶ「新月状態」にはならず、2日ほど遅れてしまっているというわけ。