野の花を愛する妻の友人 その3
花よりイタドリ???
花も緑も楽しんグラビール作家の飯岡さんと妻と私とは、おなかペコペコで家へと帰ってまいりました。
すばやくエプロン姿となった飯岡さんが、キャベツの代わりにイタドリの葉と茎を使ったお好み焼きを焼き上げてくださいました。
きびきびとしています。きびきびしすぎて、大皿を一枚割ってしまいました。
「うわぁ、割っちゃった。」と飯岡さん。
「いいの、いいの、形あるものは即ち滅すよ。」と妻。般若心経の境地ですね。
出来上がったイタドリお好み焼きは、イタドリのしっとりとした触感があり、おいしくいただくことができました。
当日は、切り分けた後のぐじゃぐじゃ状態の写真をアップしましたが、3日後の今日になって妻が焼いたものの写真がこれ。
見た目は良くありませんが、これまたおいしかったですよ。
お好み焼きを食べた後は、肉とワインで大盛り上がり・・・なのは、飯岡さんと妻。
私は、今、お酒と牛肉、豚肉、赤身の魚を避けているので、白身の魚の刺身やサラダ、それにお茶で、二人から2周遅れでついていくしかありません。
ワインで口が滑らかになった飯岡さんから、人生の転機となったグラビール修業時代のこと、子育てで苦労された話、最近パパになった息子さんの話題などが次から次へと・・・
苦労した頃の話題も、笑顔を交えながら「あっけらかん」とお話しになるので、こちらも重い気分になることなく受け応えをすることができます。
そうは言うものの、心の中にたまっている「もやもや」は少なくないはず。「聴く力」抜群の妻に向かって、それを遠慮なく吐き出すことができた面もあると思います。
ワインのボトルがぐんぐん軽くなっていきましたから。
(ここで作者注)
妻の「聴く力」が抜群なのは間違いありません。それでも「話す力」の十分の一にも達しません。したがって、飯岡さんお一人が一方的な話し手だったわけではありません。大相撲で言えば、横綱どおしの「がっぷり四つ」状態。
気がつけば、お昼が午後1時から始まって午後6時まで。
私たち二人にとっても、とても充実した一日でした。
グラビール作品のご紹介
うまく撮れませんでしたが・・・
我が家にある飯岡由美子さんのグラビール作品の何点かをご紹介いたします。
山帰来(サルトリイバラ)のランプシェードです。
グラスの何点かをご紹介。
ススキと兎の取り合わせ、すてきでしょ?
ブドウの葉を掘りこんだ小さなグラス。
オモダカが浮かび上がります。
この作品は、以前、当地に来られた際に、水田の中で見つけたオモダカがモデル。
今回の花めぐりでであった植物たちも、もしかしたら、グラビール作品としてもう一度花開くかもしれません。