「おもんぱかる」解決(?)編 そして、ナツズイセンが芽を出して・・・
「オモンパカル」最終章(?)
3日間連続となってしまいました。「おもんぱかる」問題。
「ねえ、ねえ、こやんぴ! 他にすることがあるんじゃないの?」
と、私の立場を慮る人もいるかもしれません。いないかな。
「おもんぱかる」については、昨晩、国語教育界の大御所である恩師に懇切丁寧なご指導をいただきました。おかげさまで随分前進したとは思うのですが「最後の詰め」が残っています。「春まで保留にしよう」と昨日は書きましたが、なんと、Hatena Blog内でヒントをいただき、自分としてはほぼ解決かな、という段階に到達いたしました。
参照させていただいたブログは、
http://kyujin.nihongokyouiku.net/entry/2017/01/20/154026
感謝、感謝です。
同記事の中に、
「動詞の語幹末尾の音素が両唇音(フ・パ行・バ行・マ行)の場合、前述のとおり、撥音便が用いられます」
とありました。
「おもんぱかる」が音便変化する前の形は、「おもひはかる」です。
これが「omohi hakaru」ですと、「omohi」の「h」が両唇音ではありませんので、この条件に当てはまりません。
ところが、日葡辞書が編纂された時代以前には、「omofi fakaru」と発音されていた、つまり「思ひ」の「ひ」が両唇音だった可能性が高いので、このルールが当てはまるといっても大丈夫かな、そう思います。
さらに、濁音化するべき「はかる」が「fakaru」であれば、「f」が両唇音仲間の「p」に変わることになるのでしょう、これも多分ですが。
ということで、「おもひはかる(omofi fakaru)」に音便が生じ、「おもんぱかる(omompakaru)」となる・・・恐れ入ります。確信はありません。
自分としては大分すっきりしてきましたが、完全にすっきりするためには、また、先生に教えてもらう必要がありそうです。
話題を変えて
・・・ナツズイセン
我が家の庭に、ナツズイセンの芽が顔を出し始めました。ナツズイセンはヒガンバナ科の植物で、真夏に涼しげで、かつ、艶やかな花を咲かせてくれます。
ナツズイセンが私のもとに嫁いできたのは、もう半世紀も前のことになります。
当時、短期間ですが、2月の寒い頃に、電柱を建て、かつ、電信柱に登り電話線をつなぐ仕事を手伝ったことがあります。
現場に到着したら、まず、建柱車に搭載されたドリルで穴を穿ちます。
機械で穿つので楽ちん、と思いきや、土の状態によっては、掘っても掘っても周りから土が崩れてきて難儀することもあります。そんな日は、作業が長引き、寒いは疲れるはで泣きたくなってしまいます。
幸い、その日は、関東ローム層の土だったので仕事がすいすい進みました。
休憩してお昼を食べているときに、掘った土の中から「水仙の球根」が数個、掘り出された状態で横になっているのを発見しました。そのまま放置したら腐ってしまうので、ポケットに入れて持ち帰り、生家の庭に植えておきました。
ところが、春になっても、葉が茂るだけで、ちっとも花をつけません。
また、その葉の太くて長いことといったらありませんでした。
「花をつけないくせに、随分と大きい顔をするのね。」
訳のわからない植物に庭の一部を占拠されて、母はちょっと困っていました。
そのうち、夏を前にして、無用の長物呼ばわりされていた葉も枯れてしまいました。連れ帰った私の立場がないではありませんか。
ところが、真夏になって、何もない土の中から、にょきにょきと数本の花茎が伸び始め、大ぶりの花が咲いたので母も私もびっくり仰天。
図鑑で調べて、ナツズイセンだと知りました。
実家から我が家にもやってきたナツズイセンは、毎年夏に私たちの目を楽しませてくれるのです。