ヤブカラシの花、雄性期(雄しべが存在する時期)の写真
ブドウ科ヤブカラシ属のヤブカラシ。「ヤブガラシ」と濁ることも多いようです。
数日前に、「ヤブカラシの雄しべの写真が撮れずに苦労している」と書きましたが、ヒヨドリジョウゴの花の写真を探すために昨年8月の写真を眺めていたところ・・・
ハナムグリ(?)がヤブカラシの花の上で交尾しているところを撮影したこの写真。なんと、写っているではありませんか、ヤブカラシの雄しべが!
同じ時期に撮影したものをアップしてみると・・・
なぁんだ、去年のうちにヤブカラシの花の雄性期の写真を写していたのですね。
ヤブカラシの花には、雄性期と雌性期とがあり、花粉を他の花の雌しべに提供する雄性期から始まり、その後、他の花から花粉を受け取る雌性期に移行するのです。自花受粉を避ける巧妙な仕組み。
この花は、すでに、4枚の花弁が反り返り、落ちる寸前。
4つの雄しべは、まだ元気いっぱい。王冠の飾りのように立ち上がっています。
真ん中にある雌しべの柱頭は、まだ育っていません。
雌性期に入ると・・・
花択にはアリやハチが大好きな蜜がたっぷり溢れ、彼ら、彼女らに蜜を与える代わりに、長く伸びた雌しべの柱頭で花粉を受け取るのですね。