五月雨を集めて 財布を忘れて

　今日は旧暦の５月13日。

　川越は篠突く雨でした。入間川の水もかなり増え、土色の水がのた打ち回っています。まさに芭蕉の句そのまま。五月雨を集めて速し、です。

　入間川の水が澄んでいないように、私の心も濁っています。

　飲んでいる薬の影響で、若干吐き気がするからです。私の場合、幸いにして激しい症状とはならないのですが、それでも気分は低下気味。

　そんな私への配慮で、妻が連れて行ってくれた小さなレストラン。駐車スペースは、他のお客さんの車で埋まっていたので、近くの公園のフリーの駐車場に入れさせていただきました。そこからレストランまでは、ほんの１、２分。

　雨に濡れながら歩く道の右側には水田、左側には公園の傍の土盛り。

　他に植えつけられた稲たちは、順調に育っているようです。随分背丈が伸びてきました。畦道には、早くもヤブカンゾウの蕾がぐんぐん伸びていました。

　公園の土盛りには、タンポポのそれに似た花がそこかしこに。

　ブタナです。花茎がとても長いので、今日は雨に打たれて首を垂れ気味にしています。私の首は垂れていないかな。

　レストランに着くと、すでにほとんどの席が埋まっていました。でも、予約をしてあったので大丈夫。

　こちらの野菜は、すべて契約農家の有機野菜。お米は黒米。

　今日のランチの主菜は、とんかつでした。こってり系は今の私には向かないような気がしましたが、どうしてどうして、さらりとしていて、かつ柔らかく、衣も薄手の優しい味付けだったので、たいへん美味しくいただきました。

　食べ終わって、コーヒー、紅茶も済ませ、「さあ、帰ろう」という段になって、妻がおろおろ。どうやら、財布を忘れてきたようです。大ピンチ、二人で皿洗いをする羽目になるのか・・・。

　それが、妻と食事に出かけるときは、まず財布を持っていかない私が、たまたま財布を持っていたので事なきを得ました。

　そんな小ハプニングはあったけれど、雨の土曜日、妻の配慮に感謝感激。