信州からクイーンニーナが・・・
色づく季節に・・・
ノブドウの実が色づいてきました。
川越で自生しているブドウ科の植物で目につくものといえば、ヤブカラシかノブドウくらいのもの。子どもの頃から食いしん坊だった私は、ノブドウの実が食べられないのが残念で、残念でなりませんでした。
どうして、神様は、ノブドウをおいしくしてくれなかったのでしょうか?
「それはじゃな、ノブドウをおいしくすると、こやんぴが食べ尽くし、ノブドウが絶滅してしまうからじゃよ。」
そ、そんなぁ、神様~。
憧れのヤマブドウ
ですから、ヤマブドウへのあこがれは、半端ではありませんでした。
二十歳頃、富山県の五箇山で食べたヤマブドウの味、今でも忘れることはできません。皮の中は、ほとんど種で、実の部分は極端なくらい少ないのですが、それでも、食べられてうれしかったなぁ。甘さより酸っぱさが勝っているのも、自然らしくてよかったなぁ。
それ以降、秋の山に登るたびに、ヤマブドウの蔓を見つけては、見上げて実を探したものでしたが、なかなか見つかりませんでした。
「ヤマブドウは、あまり実をつけないのか?」
不思議でならなかったのですが、実は、ヤマブドウ、雄木と雌木があるのですね。高木に絡まり、空高く伸びていくのは雄木だけで、雌木は、空高く伸びたりはしないのです。いくら雄木の上の方を見上げて探しても、実があるわけなどなかったのです。
それを知ったのは、つい最近のこと。
確かに、茅野の明治温泉近くで見つけたヤマブドウの実は、私の目の高さにありました。
ちなみに、明治温泉近くで私が見たヤマブドウは、周りの木と共に刈り払われ、観光バスの駐車場になってしまいました。もうありません。
それでもノブドウが好き
ヤマブドウと違い、食べられないノブドウですが、お詫びの印にというわけではないでしょうが、熟して来ると、様々な色に変化して、これが美しい。晩秋の紅葉も、ヤマブドウほど鮮やかではありませんが、かなりきれい。
そんなわけで、私は、ノブドウにも深い思い入れがあります。
ブドウで始まり・・・
最近、キノコとブドウに熱が入っているこやんぴですが、それを念力で察知したとしか思えないことには、今日、信州の友人から、たくさんブドウが送られてきたのです。
驚いたことには、そのブドウの中に、昨日のブログにも記した「クイーンニーナ」が入っていたのです。恐るべし、信州の友人の透視能力。
ブログには、「まだ、山梨県内で少量販売されているだけのよう」と書きましたが、信州でも販売されていたのですね。そこそこ出回り始めたということでしょうか。
昨日ご紹介した、川越で試験栽培中のクイーンニーナに比べると、皮の色が均一で、商品としての完成度は、かなり高いですね。
今日は、ブドウで始まり、ブドウで終わった一日でした。