積乱雲は出たけれど
当地は、明日からお盆です。新盆の10日遅れ。
新盆でも、旧盆でもなく、7月21日から23日までなのは、その昔、当地が養蚕が盛んで、旧盆の8月13日から15日では、お蚕さんにかかりきりとなる時期と重なってしまうから。
七夕も、雛祭りも一月遅れの当地ですから、新盆は最初から考慮のうちに入っていません。それなのに、休暇をとるときなどには、「うちの方は、新盆の10日遅れなんですよ。忙しい時期にすみません。」などと言っております。
「新盆の10日遅れ」と言った方が分かりやすいのでそう言っているだけで、「旧盆の、え~と、え~と、ほぼ20日前」では、言っている方も、聞いている方も、よく分かりませんものね。
勤めている頃は、なるべく都合を付けて休みをとるようにはしていましたが、絶対に休めない年が数年に一回は回ってくる仕事だったので、親戚づきあいは実に大変でした。
日ごろほったらかし状態でご先祖様に叱られてしまいそうですが、今朝は、仏間のガラスを磨き上げ、盆棚用品を引きづりだし、提灯の箱を出したところで、盆踊りの練習時間。やれやれ。なかなか準備が進まない。
盆踊りの練習には、子どもたちがたくさん出てきます。子どもたちは元気で、踊りと踊りの合間に休憩させようとしても、放っておくと走り回って危ない、危ない。
そこで、飽きさせないよう、こやんぴじっじは、他の大人たちが休憩している間も、ゲームや歌などを考え考え、子どもたちを楽しませる必要があるのです。
「大変ですねぇ、こやんぴ。」
いえいえ、子どもたちと一緒に楽しんでおります。子どもたちにも、ゲームを教えてもらっておりますので、私の方が得をしているかも。
今日からは、盆踊り練習のある日は、午前ばかりでなく、夜間も入っています。劇団の宣伝ビラの真似をすると、「マチネあります。ソアレあります。」ってところです。
夜の練習が終わって、地元の会館を出ると、外は熱風。
あああ、今夜も熱帯夜か~。
昨日は一瞬で消えた積乱雲でしたが、今日は夕方まで頑張ってはくれたものの、「標高1万メートルまで達し、かなとこ雲になる」といった勢いはなく、関取の勢関同様、あっけなく敗退してしまいました。
「あっという間にとろける? 今年の入道雲は、ササクレヒトヨタケみたいですね。」
「おっ、お客さん、うまいこと言いますね。なるほど、『あっという間』のキノコ雲かぁ。言い得て妙。サルノコシカケみたいに、ずーっと居座られても困りますので、せめてエノキタケのような細かい雨を降らしてほしい。」
入道雲、明日こそ頑張れ。