春なのに秋の花を載せた本当の理由

　私、つい最近、ツルボという秋に咲く花をアップしました。

　このため・・・

「あのさぁ、こやんぴったら、春なのに、え～と『ツルボ』だっけ、秋に咲く花を載せちゃったじゃない？　『昼夜逆転』どころか『季節逆転』なわけで、ボケぶりが半端ないけど大丈夫なのかな？　ちょっと心配。」

「季節逆転はまずいよね。こやんぴ家でも、この後、衣替えをするだろうけれど、その際に、夏物ではなく冬物を出そうとして、『あれ、冬物がもう出てる！』なんて言いそうだね。」

　もしもし、皆さん、私も、だんだん暖かくなってきているのは何となくですが理解していますので、もう一月もしたら秋が深まり、木枯らしが吹くなんて思っていないから大丈夫ですよ。

　今回ツルボを登場させた理由、勘の良い方はお分かりだと思いますが、その前日に登場した「春に元気よく芽ばえ、ぐんぐん成長するので、どんな花が咲くのかなぁ、と思っていたら夏の盛りを待たずに枯れてしまう草」（説明長すぎ、ジュゲムじゃあるまいし。）と深い関連があったのです。

　秋になって頼りなげな葉を繁らせ、物思いに沈んだような花を咲かせた後、弱々しく枯れていくツルボ、こやんぴを感傷的な気分にさせるツルボ・・・

　実は、春から夏前にかけて、こつこつと炭酸同化作用にいそしみ、がっちりと栄養を貯め込んだ上で、秋の花咲く瞬間に備えていたのです。

　ツルボは、生まれながらのお姫様、苦労知らずのお嬢様ではなく、シンデレラのように苦労を重ねた「しっかり者」だったのですね。

　いつも締め切り間際になってあたふたと慌てる私とは全然違います。少しは、ツルボを見習わなければなりません。

　というわけで、花を咲かせずに枯れていく元気な葉っぱの正体はツルボでした。

《　秋に可憐な花を咲かせるためには・・・　》

《　・・・春から盛夏前までの下積み生活が欠かせなかったのですね。　》