赤坂離宮に着かざるの記(赤坂離宮バスツアー その2)
赤坂離宮バスツアーが、ほったらかしになっていました。どげんかせんといかん、です。
バラに大満足した我らバスツアー一行は、いよいよ、今回のツアーの主目的地である赤坂離宮に向けて出発。新宿から有明、有明から駒込へは、主に首都高速道路利用だったのですが、今度は一般道で。
一般道の方が 、人々の生活を垣間見ることができるので楽しいですね。
途中、坂の上の方から女子高校生たちが下校してくる光景に出会いました。最近流行となっている(?)「面倒くさそうな」、「だらけた」、あるいは「スマホ凝視の」歩き方をしている生徒が一人もいません。
近くの席の女性たちが、
「あれが、天下の・・・よ。」
と、囁きあっています。話の内容から超進学校らしい。う~ん、名前だけは聞いたことがあるような・・・
進学校かどうかはともかく、行儀を心得ているように見えるのは好ましい。ちらっと見ただけなので、本当のところは分かりませんが。そうであってほしい。
再び、近くの席の会話。
「あの木、何かしら?」
「アオギリよ。」
「へえぇ、あれがアオギリ!」
「そう、アオギリ。」
赤坂離宮の偉容が目の前に迫ってきました。
大型バスがたくさん駐車しています。
観光客が受付に向かってぞろぞろと歩いています。
さあ、我々も、いよいよ赤坂離宮見学だぁ。
ところが、指定されたバス停車場がまったく空いていません。ぐるりと一周・・・だめ。もう一周・・・絶望的。三周目途中で、運転手さんがしびれを切らしました。
停車してはいけないとされていた場所で降車開始。
赤坂離宮の係員が跳んできました。
「ここに停められると困るんですけれど。至急移動してください。」
「もう二周しているのに、どこも空いてないんだよ。」
「困ります。」
「こっちは、もっと困っているんだよ。」
お二人が言い合いをしている間に、「さあさあ、降りちゃいましょ。」、全員が降りてしまいました。
この一件で、随分時間をロスしました。
ガイドさんに引率され、受付へ。
セキュリティチェックがあるとは聞いていましたが、
「なんじゃ、あの列は?」
ものすごい行列です。しかも、その列が、なかなか前に進みません。
進まないはずです。セキュリティチェックを受ける場所が、たったの2か所。チェックを受け終わるまでに30分ほど!
最近、文化財に危害を与える犯罪が相次いでいるので、セキュリティチェックがあるのはやむをえませんが、効率が悪すぎ。
さあ、中に入りますよ、というところで、明日に続きます。
「え~っ、引っ張りすぎ~!」
恐れ入ります。セキュリティが・・・