「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

茶席の花 卜半椿

 妻が茶道のお師匠さんからいただいてきた「卜半椿」。

 実は、数年前に、

「卜半椿です。」

と言われて頂戴した椿の幼木が当家にはあるのですが・・・

 

「珍しい椿だから、丁寧に育ててね。」

 妻から託され大切に育てた甲斐があり、数年後に見事に花が咲きました。やったね!

 

 でも、ごくごく普通の椿の花にしか見えない私は、妻に、

「なんか花が普通っぽいけれど、お茶の世界では、これを卜半って言ってありがたがるんだ。変わってるねぇ。」

と尋ねたところ、

「あらやだ、先生、間違えた苗をくれたんだ。」

 

 というわけで私は、卜半の花とは今回が初対面。

 

 最初の印象は、

「和菓子みたいだな。」

 

 茶道の奥深い侘びの境地にはほど遠い「食いしん坊万歳」の私は、詫びるしかありません。お詫びの極致です。

 

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ハクモクレンは開花一歩手前 リュウキンカは・・・

 2月22日の私のブログに、ヒヨドリハクモクレンの開花を心待ちしているようだった、と記しましたが、本日、2月末日のお昼頃の状況が下の写真。

 

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 微妙。開き始めている蕾がいくつかありますが、

「2月中に開花しました。」

とご報告できるまでには至らなかったようです。

 明日あたり、「開花!」と言えそうです。ヒヨドリ、蜜が吸えて喜ぶだろうなぁ。

 

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 庭のリュウキンカは、完全に開きました。

 光沢のある花弁(実際は萼)が金属のように輝いています。

 雄蕊集団に囲まれていためしべたちも顔をのぞかせるようになっています。

 

 数日経過し盛りを過ぎると、花弁が反り返り、ちょっと見苦しくなります。

我が家のクリスマスローズ

 薄いクリーム色のクリスマスローズは、すでに満開です。

 年によっては、屋根からドサドサと落ちてきた重い雪に埋もれて苦しみ悶えることもあるのに、今年は何の制約もなく元気いっぱい。


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 ピンクの株は、なかなか大きくならないけれど、一つ一つの花はどっしりとして重たげ。

 

 前の道を通る人たちに、それぞれが、それぞれなりの愛嬌を振りまいています。

 

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壁に守られカラスノエンドウ

 暖冬のため、カラスノエンドウがぐんぐん背を伸ばしているのは、少し前から観察していましたが、花はまだでした。

 

 でも、今日になって、建設資材置き場の塀に北風を防いでもらっている「ぬくぬくカラスノエンドウ」が花をつけているのを見つけました。

 

 2枚目の写真をよく見ると、もう、虫まで花に寄ってきています。

 

 今日は、北風が強いのに、ここは別天地。

 

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「ホトケノザのこれってなぁに?」の答え

✳️「閉鎖花」の記述が間違っていました。

✳️赤い頭の花は、「開放花」の蕾でした。

✳️閉鎖花の写真は、今後、挑戦します。


 昨日のホトケノザの写真は、コンデジでちゃっちゃッと撮ったものなので、ピンぼけ。我慢していただいて、ホトケノザの花に交じって存在する「赤い頭の小僧」の部分を拡大してみましょう。

 

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 ぼやっとした写真で恐れ入ります。

 手前の動物の頭のようなものは、もちろん花ですよね。

 問題は、奥の方の赤い丸い物体。

 

 私は、これを蕾だと思っていました。

 ところが違いました。

 蕾ではなく、花。


✳️訂正します。

✳️これは、「開放花」の蕾でした。

 

 そう、ホトケノザには、かなり手の込んだ通常の花のほかに、≪赤くて丸い≫単純な形状の花があるのです。

✳️≪≫内、削除。


 では、どう違うのか?

「形が違う。」

 確かにそうなのですが、それだけではありません。

 ≪赤丸君は、絶対に開花しないのです。開花しないまま、自家受粉をして種を作って役割を終えるのです。

✳️≪≫内、削除。

 

 スミレの仲間が、春先だけ開く花をつけ、その後は秋口までずっと開かない花をつけるのはよく知られているところです。ホトケノザは、開く花と開かない花を同居させているのですね、面白い!

 

 普通、植物たちは、他の個体から自分とは違う遺伝子を持った花粉を受け入れ、多彩な子孫を残し、その中で環境に一番合致したものが生き残る・・・そういう戦略をとり、自家受粉や自花受粉は極力避けるものだ、理科の時間にそう習ったことを覚えています。

 

 にもかかわらず、なぜ,開かない花、閉鎖花をつけるのか?

 素人の想像なので怪しいものですが、開花する花のほかに閉鎖花をつける植物たちは、開花する花によって別の形質を持つ子孫も作り気候の変動などにも配慮しつつ、閉鎖花によって長年栄えてきた形質をもしっかりと残すという戦略が、自分たち一族の繁栄につながると判断したからなのではないか、そう考えます。

 

 スミレの仲間は種間雑種ができやすいんですってね。ですから、他花受粉だけに頼っていると、自分たちの形質を保存できなくなるおそれがあるので、閉鎖花戦略をとる・・・のかもしれません。

 ホトケノザは、どうなのでしょうかね。

ホトケノザのこれってなぁに?

 今日は、ブログを書く時間に、頼まれごとを優先したため、眠る時間になってしまいました。

 

 そこで、簡単なクイズを出題して、2階の寝室に行ってしまいます。お許しのほどを。

 

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 上の写真は、ホトケノザです。首の長い動物のような花に交じって、花よりも背が低て赤いボール状の物体が見えますよね。

 

 さて、これって何でしょうか?

毎日が花便り

 今度は、庭のヤエザキリュウキンカが開き始めました。

 

 昨年は、2年前の年の瀬に友人から鉢植えでもらったので、1月には開花していたのですが、その後、地植えにしたため、今頃の開花になりました。

 それでも、多分、早い開花なのだと思います。

 

 我が国の野草であるリュウキンカキンポウゲ科リュウキンカ属)は湿地帯に生える可憐な花。花言葉も素敵で、「必ず来る幸福」。

 

 これに対し、ヤエザキリュウキンカは、欧州からやってきた花で、リュウキンカとは科は同じでも属が違いキンポウゲ属。こちらも、元々は湿った土地に生える植物ですが、丈夫なので必ずしも湿った環境に置かなくても元気です。

 

 リュウキンカもそうなのですが、ヤエザキリュウキンカも、「花弁がとっても奇麗」ですよね。

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 でも、よくご覧ください。その「花弁」の裏側を。

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 そう、緑色。表側だけが黄金色で、裏側は地味なのです。

 

 実は、この「花弁」、本当は「萼(がく)」なのです。

 

 ガクッとこられましたか。

「ええっ、じゃあ花弁はどこにあるのさ?」と思われましたか。

 

 無理もありません。だって、どう見たってきれいな花びらにしかみえないのですから。

 

 でも、「萼」なのですから仕方がありません。

 そして、キンポウゲ科の仲間には結構多いのです、花弁のない「花」が。あのきれいなアネモネの「花弁」も「萼」。

 

 知人からヤエザキリュウキンカをいただいた際には、「リュウキンカをどうぞ。」と言われたので、リュウキンカ花言葉を知り、

「わぁい、『必ず来る幸福』だぁ。うれしいなぁ。」

と喜びました。でも、ネットでリュウキンカの画像を見ると、どうも違う。

 いろいろ調べてみて、ヤエザキリュウキンカだということが分かり、「必ず来る幸福」がすぐそこまで来ていたのにどこかに行ってしまったのではないか、とがっかりしました。ガクッと来たのでした。

 

 でも、そこは立ち直りの早いこやんぴ、こう考えることにしました。

 

 リュウキンカに似ているのだから、ヤエザキリュウキンカ花言葉は「必ず来る幸福(多分)」、うん、そう決めた。幸福を迎えに行ってやろうと思っています。