カワウ、「飲まず食わず」ならぬ「ナマズ食わず」
本日は、池袋で朝の9時から午後6時までの研修を受けなければなりません。
そのようなわけで、過去ネタで失礼いたします。
カメラ片手の散歩は、稀にびっくりするような場面に出くわすことがあるんですね。
いつものように河川敷のサイクリングロードを歩いていると、川の方からただならぬ物音がしてまいります。
バシャバシャバシャ、バシャバシャ
「何ごと?」
音のする方を見ると、一羽のカワウが苦しそうに川面を走り回っています。
慌ててコンデジを取り出し、光学20倍では足らずにデジタル40倍までズームアップ、そのようにして捉えたのが下の画像。
近年のデジカメ技術はすごいですね。シャープさには欠けるものの、何とか手振れをこの程度に抑えてくれるのですから。
実は、カワウが大きな魚をくわえていることは、その場でも分かったのですが、魚の種類までは分かりませんでした。
家に帰ってから拡大してみると、なんと、ナマズではありませんか。
で、でかい!
これでは、カワウが飲みこもうにも飲みこめず、川面を走り回っていたわけです。
すぐにわからないなんて、のみこみが悪いんですね、こやんぴは。
それで終わらないのが、カメラ散歩の楽しいところ。
なかなかナマズを飲みこむことのできないカワウの傍らに、ダイサギが優雅に舞い降りてきたではありませんか。
「カワウさん、なんなら私が食べてあげてもいいんですよ。」
ダイサギさんは、大柄な体に似合わない優しい声掛けでもしたんでしょうか?
でも、カワウさん、遠くに住む息子さんから「おかあちゃん、サギには注意だからね。」と言い聞かされているのか、とんとその気は無い様子。
ナマズを咥えたまま、逃げまどいます。
すると、ダイサギさん、羽をいっぱいに広げての威嚇行動。
優雅な姿のダイサギさん、世間での人気はカワウさんとは比較にならないくらい高いのですが、その人気を裏切る振る舞いではありませんか。
時間が迫っているので結論を急ぎます。
結局、ダイサギさんはあきらめ飛び去っていき、カワウさんは食事にありつくことができたのでした。
「ナマズ食わず」は免れたという一席、最後までのお付き合いありがとうございます。
さあ、研修に出発します。研修の内容をよくのみこんでくることといたします。
コロちゃんスタンプとは?
何日か前に、「我が家の二代目犬コロの小さい頃の写真をもとに、私が稚拙な絵を描き、それをスタンプにした」と書きました。
戌年の年賀状用に作成したように思っていたのですが、記憶をたどってみると、どうもそうではなく、次のような次第だったみたいです。
1 ホップ
ます、コロの似顔絵を書き、年始のあいさつや住所氏名を記した年賀状原稿に貼りつけ。
2 ステップ
その原稿を「プリントゴッコ」(若い人は知らないだろうなあ、多分)にセットし、フラッシュバルブをぴかっと光らせます。すると、発生する熱が、原稿の黒い部分に密着した原紙の蝋を融かします。これで、ガリ版用紙に鉄筆で字や絵を書き込んだのと同じ状態になり、めでたく印刷原稿ができあがるというわけ。
3 ジャンプ
「プリントゴッコ」に印刷原稿をセットし、たっぷりとインクを付けて、謄写版の要領でぺったんこ、ぺったんこすると、年賀状の文面側の完成。
摺りあげた年賀状はインクがなかなか乾きません。部屋中が乾燥中の葉書で埋まり足の踏み場がない状況 ・・・・・・ そんな年末が何年も続きましたっけ。
そうそう、これは当家初代のプリントゴッコの時の話でした。足はしびれるは、部屋から出るに出られないは、で泣きそうでした。
二台目を購入したら、同じ悩みを持つ人たちからの哀願をメーカー側が聞き届けてくれたようで、乾かすためのストッカーが付いていました。これにより、賀状が部屋中に散乱することはなくなりましたが、どっちにしても、あの頃の年賀状づくりは結構ハードでした。
プリントゴッコの懐旧談になってしまいました。話しをコロちゃんスタンプに戻しましょう。
プリントごっこで寄り道をしたおかげで、はっきりと思いだしました。
年賀状に使った絵は「へたっぴい」ではあるものの、どことなく愛嬌があります。「はい、用済み」とすげなくポイするこができません。そこで、年明け早々に印章屋さんに件の絵を持ち込み、スタンプに仕上げてもらったのです。
印章屋さんは、「あはは、可愛い。」と笑っていましたっけ。
同じスタンプを二個作りました。自分用と妻用と。妻用のコロちゃんスタンプは、教え子たち用の「よくできました」スタンプとして一躍人気者となり、私のものも地域の子どもたち向けなどに、ぺったん、ぺったんと大活躍。
写真のとおり、使用感たっぷりの状態とはなりましたが、今でもスタンプコロちゃんは健在です。
香り立つ花がもう・・・
「年賀状出しに行くついでに散歩して来るね。」
そう妻に言うと、
「私も行く。」とのこと。
仲がいいんですねえ。ええ、そうなんです。
農業用の水路を覗き込んでみると、おやまあ、もう、オオイヌノフグリが花をつけています。冷たい北風の通らない南向きの斜面に位置しています。それで、冬至を過ぎて少しだけ光に力強さを増してきた太陽さんに早々のごあいさつができるのでしょうね。
残念ながら、葉が厳しい寒さで傷んでいるし、花数も少ないので、カメラには収めませんでした。下のピンぼけ写真は、ストックから引っ張り出したものです。
オオイヌノフグリは外来種です。近似の在来種であるイヌノフグリは、「大犬」におされて影の薄い存在になってしまいました。ちなみに、「犬のふぐり」に似ている実をつけるのは在来種の方で、オオイヌノフグリの実からは「犬のふぐり」を想像することは難しいかもしれません。
「ねえ、ねえ、こやんぴ! そもそも『ふぐり』ってなあに?」
「私の口からは申し上げることはできません。」
かわいそうな名前がついてしまったオオイヌノフグリですが、遠慮深そうな天色(あまいろ)のグラデーションは、早春の妖精と呼んでも決してほめ過ぎではないでしょう。
ぎっしりと咲き誇るので、タンポポなどと同じように、開いたり閉じたりを繰り返し数日間は散らないとも思えるのですが、実は一日花なのです。朝開いた花は夕方には散ってしまいます。
おもしろいのは、ピンぼけ写真からでも分かるように、両手で力こぶを作るような格好をした二本の雄蕊。虫の助けを借りて、雄蕊の花粉を他の花の雌蕊に受粉させるのが使命ですが、運悪く他の花の花粉を受け取ることのできなかった個体は、散るに際しおどろくべき行動に出ます。
困惑した時に、両手で頭を抱える姿をご想像ください。それと同じような動きをするのです、この花は。
力こぶを作る恰好だった二本の雄蕊が、「おいおい、相棒。うちの雌蕊さんの大ピンチだ。ぐずぐず出来ねえ、行くぜ。」、「おうよ、相棒。合点承知の介よ。」とばかりに声掛けあって、みごと雌蕊の頭にくっついて受粉を遂げるのです。自然の神秘。
匂い立つ花木も咲いていました。
「あっ、ボケの花!」
元教員の妻の声は大きいのです。よく響くのです。側に人がいたら、この一言を聞き漏らすことはなかったでしょう。
幸い、近くには人影はありませんでした、私以外には。
「幸い? どういうこと???」
どうして幸いかですって? だって、花の名前が違うんですもの。
私は周章狼狽。だって、他の人に聞かれて妻が恥をかいては大変ですもの。
勘の鋭い方はもうお気づきかもしれませんね。その花の名前が何であるかを。
・・・ そう、そのとおりです。ロウバイです。私がこんなにも狼狽する訳です。
芳しい香りを辺り一面に振りまきながら、ロウバイの木は、艶のある不言色(いわぬいろ)の花を、どこまでも青い冬空の下に咲かせておりました。
恒例の初詣
1月3日は、妻の兄弟たち家族と恒例の初詣の日。
妻の父母のお墓参りをした後、義兄が予約してくれていた寿司屋さんでお昼。
昨年までの寿司屋さんが、高齢を理由にお正月の営業をやめたため、別のお店となりましたが、新規開拓のこのお店、かなり有名な店だったようで、おいしいお料理をいただきました。
その一部のみ、ピンボケご容赦でご紹介。
イカの塩辛が、とってもやわらかでした。
これは、ウニ豆腐・・・だったかな?
例年は、初詣の後にお昼でしたが、今年は神様、仏様にお許しをいただいて、先にお昼をいただきました。
食後に初詣・・・なのですが、今年は、皆でちょっと迷いました。
お参りするのが、深川不動・・・こちらは何の問題ありません。
深川不動への参拝を終えた後に向かうのが、昨年末に不幸な事件が起こってしまった富岡八幡宮だったからです。
とは言え、両寺社参りは、妻の父母時代からの吉例なので、欠かすわけにはいきません。「不幸な事件があったから」とすげなくすることは許されません。やはり、参拝しました、私以外は。
「なあんだ、こやんぴって、びびり屋さんだったんだぁ。」と思ったでしょ? いえいえ、え~と、びびり屋というのは図星ですが、今回ばかりはそれが理由ではありません。高校のクラス会が開かれる時間が迫っていたために、泣く泣く皆と分かれたのです。
駅に向かう私の背中に冷たい北風が吹きつけてきたのは、八幡様からのダメ出しだったのでしょうか?
妻の話によると、富岡八幡宮の人出は気の毒になるくらい少なかったとのことです。
映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」、そしてスーパームーン
今日2日は、親族が集合し「わいわいがやがや」となるのが恒例です、いつもなら。ところが、急きょ延期となりました。おちびさんがインフルエンザにかかってしまったのです。
「こやんぴは自分では大丈夫、大丈夫と言うけれど抵抗力が下がっているのよ。うつったら大変! 延期、延期!」という妻の判断により、8日に繰り延べとなりました。
ということで暇ができました。地元に練習拠点のある東洋大学が青学に抜かれてしまうか気になるところですが、外食をして、その後、映画を見に行くこととなりました。
妻が見たかった「DESTINY 鎌倉ものがたり」。
破天荒と言ってしまえばそれまでですが、私の大好きな電車が出てくるし、CGも見事ですし、結構楽しんできました。
洋の東西を問わず、黄泉の国に妻を迎えに行くといった内容の話がありますよね。しかも、迎えに行った男性が忠告を聞かなかったばかりに、もう一歩のところで救出に失敗してしまうところも一緒。
ということで、ハラハラしていたのですが、この映画では・・・。
親切はしておくものですね。
シネコンを出ると、外はもう真っ暗。
ショッピングモール屋上の駐車場から、スーパームーンがくっきりと見えました。
新年のごあいさつ
あけましておめでとうございます。
ブログを始めたばかりで、試行錯誤の連続です。あっちにふらふら、こっちできょろきょろ。内容も「まるで無いよぅ!」ですが、お付き合いをいただければ幸いです。
今年は戌年ですね。我が家には、勘介とコロというワンコがおりましたが、今は愛犬ゼロの状態となっています。
それでも、相変わらずの犬好きです。犬の方でも私が大好きなようで、初めてお邪魔したお宅のワンちゃんが一目散に私のところに走ってきたり、ご近所のワンちゃんも私に抱かれるとウットリしてしまったりします。ワンちゃんたちにも私が犬好きだと分かるのでしょうか?
写真は、「野良の小犬」から「こやんぴ家犬」に大出世(?)したばかりの二代目愛犬コロちゃんの幼い頃のもの。写真でも籐椅子に乗っていますが、高い所に登るのが大好きで、まるで猫のように塀の上にちょこんと座り、私の勤めからの帰りを待っていたものでした。
はるか昔の戌年の際の年賀状には、この写真をもとにして手書きでコロを描き、「コロちゃんスタンプ」に仕立て上げ、年賀状一枚一枚にペッタンペッタンしたことが懐かしく思い出されます。ちなみに、「コロちゃんスタンプ」は今なお健在で、小さな子ども達へのご褒美メッセージカードなどにペタンコ、ペタンコと押されています。