私の傘、誘拐の怪
六日町に来ています。昼間は雨でしたが、今は止んでいるようです。
お昼は、行きつけの塩沢の喫茶店、そう決めて訪れました。
庭のブルーベリーも色づき出し、芝生の中からタンポポに似た朱色の花が!(コウリンタンポポ?)。
これは幸先が良い。
ところが、残念。
コロナ対策なのか、ランチがなく、喫茶のみの営業。
それも、テイクアウトと同様の扱い。紙コップ、プラ皿。
これはこれで仕方のない面もありますが、お店ご自慢の出来たてワッフルも作り置き・・・
早くに通常営業に戻ってほしいところ。
このままではお昼を食べそこなってしまう・・・
六日町のお蕎麦屋さんへ。
ここも、客数を調整するなどのコロナ対策を行っていましたが、いつもどおりしっかりと料理を作ってくれているのででほっとしました。
冷たいお蕎麦をいただくことが多いのですが、あまりに気温が低かったので、珍しくカレー南ばん。汁が衣服に付かないよう、紙エプロンも付いていました。
ああ、美味しかった!
店を出て傘立てを見れば、
「ない、私の傘だけがない!」
私たちが入店した際には、他の客が一組のみ。
傘立てには私と妻の傘しかなかったので、疑いたくありませんが、先客の一人が、急に雨が激しくなったので、私の傘をちゃっかり持ち去ったようです。父譲りの大切な傘だったのに・・・
駐車場の前に、蕎麦屋さんの系列店があり、入口に傘がいっぱい。系列店間を行き来するための置き傘のようです。
もしや店の置き傘と勘違いし、駐車場まで私の傘を使ったのか?
名探偵こやんぴの推理は冴え渡っていました。
傘立ての一番奥で私の傘がしくしく泣いていたのです。
それにしても、私の傘は置き傘とはまったく違う形状なのですから、傘立てに傘を入れようとした段階で
「あれ、これは人様の傘かも?」
ぐらいは気が付きそうなもの。
私が「迷探偵」でなかったら、大切な傘と生き別れになるところでした。
平気で人の傘を使い、他の場所に放置して知らんぷりは、いくらなんでもないですよね。