眼科医で受診 その後で
この間、「はやり目」患者の疑いを被り、ちょっとつらい目に遭った眼科医の予約が入っていました。
妻が、
「何時の予約なの?」
と聞くので、
「午後4時25分。」
そう答えました。妻の感想は、
「ずいぶん刻むのね。」
私もそう思います。分刻みの予約体制。
車は妻が使用中のため、眼医者さんには、自転車か電車で行かなければなりません。午後3時半に外に出てみると、西の空がちょっと怪しい雰囲気。自転車で行くとずぶ濡れになる可能性があります。
そこで、一駅先まで電車を利用しました。
正解でした。川越駅を出ようとしたら、ものすごい勢いで雨が降っています。雷雨の可能性があるとの天気予報であったにもかかわらず、ずいぶん多くの人が傘を持っていなくておろおろしていました。
雨の中を眼医者さんまで歩きます。
隣を、傘を持たない男の子やカップルが早足で通り過ぎていきます。あれあれ、あの子はずぶ濡れ・・・です。
眼医者さんは、相変わらず混んでいましたが、ほどなく私の番がやってきました。前回の先生のお話だと、簡単な「手術」がある予定でしたが、経過が良かったために診察だけで済みました。目薬を処方されて、次の受信日の予約をし、外に出てみたら、もう雨は上がり、青空が出ていました。
すぐ前の薬局で目薬をいただき、川越駅まで歩くことに。
途中に、川越八幡神社があります。
あるのは知っていましたが、川越に70年近く住んでいるにもかかわらず、ここに一度も顔を出していません。
ちょっと寄ってみることにしました。
(動機からして、罰当たりのような・・・)
遅かったので、神様は拝殿の扉を閉めていらっしゃいました。店じまいをした神様のご迷惑にならぬよう、ささっとお詣りをすませます。
(ますます罰当たりのような・・・)
ここの神社は後十年ほどで、鎮座1000年だそうです。歴史ある神社なのだなぁ、そう思いながら辺りを見渡すと、「伝統」とは真逆に思える斬新な「桃」の旗が目に入りました。
「何なんだろう?」
昔から桃の実に「霊力」があると信じられていたことが金属製の立札に書かれています。
立派な石造りの桃もあります。
ご神木の桃は、さぞや大木だろうとお思いになるでしょうが、樹高3メートルに満たない「枝垂れ桃」でした。小さな実を着けています。
奉納された絵馬を大きく写すと個人情報が満載なので、遠くから撮影。
分かりにくいと思いますが、桃の描かれた絵馬も奉納されています。桃尽くしの神社なのですね。
摂社のお稲荷さんは、腰痛病みに霊験あらたかとか。
そう言えば、最近、幸いにも、腰が痛くなることが少ない。
痛くなったら、拝みに来ようかな。
(そんな都合のよい考えでは、神様が助けてくれないかも。)
鬱蒼とした大木の暗がりをひらひら飛んでいた蝶が、幸いにも葉の上で翅を休めてくれました。
翅の突起がジャコウアゲハにしては短く、かつ、体も黒っぽいので、ジャコウアゲハではなく、クロアゲハのようです。クロアゲハの幼虫は柑橘類で育つので、ウマノスズクサしか食べないジャコウアゲハと違い、庭に柑橘類を育てている家も少なくないので、街中でも十分に生活することができるのですね。
さあ、川越駅に向かおう、そう考えて歩き始めたら、上の写真の旗が目に入りました。
なんと、眼医者さんの帰りに、目の神様の神社に偶然入り込んでいたのでした。帰りがけに気づくなんて、なんというドジ。
もう少ししっかりと拝んでくればよかったかな、もう一度ご挨拶してこようかな、とも思ったのですが、拝殿の扉が閉まっていたことでもあり、次の機会に譲ることにしました。
かなり罰当たりのような気がしないでもありません。