根も葉もないツル性植物にびっくり仰天
今年は春以来、植物たちの花の時期が前倒し。
もしや、8月に咲くキツネノカミソリも、そろそろ花茎を伸ばしているのでは・・・
そう思って出かけてきました、群生地。
ところが、キツネノカミソリには「せっかち」はいなかったようで、まるで気配なし。でも、油断はできません。なにせ、「秋の彼岸に咲きなさいよ」と神様から言われていらしいヒガンバナの中にも、年によってではありますが、8月の末に咲き出す「おっちょこちょい」もいるくらいですから。これからは、数日に一度はチェックする必要がありそうです。
キツネノカミソリの写真を撮る際は、藪蚊対策が欠かせません。今回も、どこからともなくやって来て、「血ぃ、吸うたろかぁ?」の挨拶もないままに、私の体から血液を吸い取っていきます。痒い、痒い。
次回からは、長袖、長ズボン必携です。
当地には、ススキが少なく、水際にはアシ、中洲や堤防にはオギが一大勢力となって風になびいています。
荻の花穂は、かなり立派で、ススキよりも綺麗と言えるかもしれません。
中洲のオギは、まだ花をつけるそぶりも見せませんが、堤防上のオギは、もう花を咲かせています。
林間にオニユリの花が。
これは、野生かな、それとも、誰かが植えたのかな?
ヤマウコギの実が熟してきました。
ウコギ科には、おいしい山菜が多いですね。
タラもウドもウコギ科。
ヤマウコギの春先の若芽も、おいしくいただけます。
これはまた可愛らしいセミの抜け殻。抜け殻も小さいので、小型の蝉のようですね。
樹皮にびっしりとしがみついていました。
ニイニイゼミかな? 抜け殻なのに、目がリアル。
今日の夕焼けは、こんなものかな。
アカツメクサの白花。出現率が高いので、珍しくはありません。
マメ科特有の小さな花の集団なのですね。
私の子どもの頃は、シロツメクサばかりで、アカツメクサはほとんど見かけませんでした。今は、アカツメクサの方が断然優勢です。
ねぐらに帰る鳥たちが、たくさん写り込んでいました。
鳥たちも、「今日の夕焼けは、期待外れだなぁ。」と言っているのでしょうか?
センダンの実も、ずいぶんと膨らんできました。
秋になると黄色く大きな数珠玉のようになって、特に落葉してからはがよく目立ちます。
近寄って見ると花がとてもきれいなのに、遠目には目立たないので、黄色い実でセンダンを知っている人の方が多いと思います。
何これ? 他の植物にまとわりつく網のような植物の正体は?
どうやら、ネナシカズラらしい。
ネット情報によると、最初は根があるけれど、寄主植物に絡みつくと、本当に根がなくなるとか。植物の上に黄色いネットを被せたようにして繁茂していました。
根はなくなるけれど、寄主植物の維管束に仮根を伸ばし、ちゅーちゅー栄養を吸い取るらしいです。
実がなっていますね。菟絲子(としし)といって漢方薬になるとのこと。
取りつかれた植物は、災難ですね。
誰でしょう? 今日の夕焼けは期待外れと言っていたのは?
東の空の雲までが茜色ではないですか。
「僕は、最初から、今日の夕焼けを期待していたよ。」
野良猫が、夕涼みがてら、夕焼けファンタジーをじっと眺めていました。
「こやんぴは、夕焼けについちゃあ、素人だねぇ。」
子猫がばかにしております。
夕焼けは、本当に気紛れ。
「今日は期待できる」、そう思った日は、全然だめで、
「もう帰っちゃおうかなぁ。」、そう油断をしていると、突如鮮やかな夕焼けが現れる・・・
中央付近から左上にかけて伸びる黒い筋は、雲が欠けているのではありません。
中央よりやや右下の積乱雲の影。
みごとな天体ショーに拍手を送りたいと思います。
それにしても、網をかぶせたようなネナシカズラには驚きました。
今まで、まるで目に入らなかったというのは、こやんぴの不注意ゆえではありましょうが。