ヒガンバナ満開の入間川河川敷
川越は、今、ヒガンバナが満開です。
入間川河川敷の川越水上公園未整備地区は、エノキ、ムクノキ、クヌギなどの落葉樹、シロダモなどの常緑樹の混交林となっています。省力型の草刈りが実施されるため、次の世代となるべき幼樹まで刈り取られてしまうので、年々、林が細っているのが困りもの。
それでも、まだ、落ち着いた雰囲気を残していて、特に、新緑の頃、晩秋の頃は、まるで軽井沢。ここを散歩すると、本当に心が落ち着きます。
この林に人の手が入らず、鬱蒼としていた頃には、ヤブランが大きな勢力を占めていました。ですから、この時期には、ヤブランの濃い紫の花がそこここに咲き誇り、それはそれは見事な光景でした。
今は、常緑のため、草刈りの餌食になりやすいヤブランは、ぽつりぽつりと残っているのみです。それに代わって大きな勢力を占めるようになったのが、ヒガンバナにキツネノカミソリ、そしてツルボ。これらの植物は、草刈りが行われない時期に葉を茂らせることができるので、栄養たっぷり。草刈りによって、競争者が減少したこともあって勢力を広げ、今や、我が世の春を謳歌しているのです。
(キツネノカミソリは「我が世の夏」、ヒガンバナとツルボは「我が世の秋」かな?)
《 ヒガンバナ 》
《 ツルボ 》
《 キツネノカミソリ 》
以前お騒がせをした「濃いピンクのヒガンバナ(実は、園芸種のリコリス)」ですが、「花盗人」が持ち去ったらしく、影も形も無くなっていました。
自然林に無神経にも園芸種を植える人がいることも、野に咲く花を勝手に持ち去る人がいることも、残念でなりません。