雨上がり アジサイは歓喜、アナベルぐったり
昨晩は、かなりまとまった雨が降りましたが、今朝になると、雨は上がっていました。
空気中の埃を雨が叩き落としてくれたのでしょう、思いっきり深呼吸したくなるような清々しい天気となりました。
梅雨前に満開となりそうなアジサイたちは、晴天続きだったので、
「これじゃあ、体がもたないよ。雨が欲しいよぉ。」
と、雨を渇望していたのかもしれません。
皆、生き生きとしています。しゃんとしています。
やはり、アジサイと雨は名コンビなのですね。
上の写真(2枚)のアジサイは、愛好家の方からいただいた枝を挿し木から数年育てたもの。ほったらかしの我が家でも、もうすぐ最盛期を迎えます。
これは、同じ花をレースのカーテン越しに撮影したもの。家の中から眺めても良し、というのは、いかにも梅雨時の花に似つかわしい。
昨年は、前年に強剪定し過ぎて一つも花芽があがってこなかったこの株も、今年は空色の花の乱舞を期待することができそうです。
対照的なのは、日本の梅雨が苦手なアナベル(アメリカノリノキ)。
原種は、アメリカの中では湿潤とされるイリノイ州生まれのようです。ということは、雨が苦手というのはおかしいかも。でも、ネットによると、同州の「湿潤」は、しとしとと雨が降り続く日本的なものではなく、「ゴロゴロ、ピシャーン。ザー。晴れ~」といった陽気なタイプらしい。
長雨が続いても、さらりと「水に流す」あたり、本当に日本的な我が国出身のアジサイとは異なり、「イリノイの律儀者」であるアナベルは、花全体で雨をガッチリ受け止めてしまいます。
これが、陽気な雨の降るイリノイなら、
「すぐ晴れるから、構わないもんねー。」
と、のほほんとしていられるところですが、日本では、そうはいきません。
梅雨になって長雨が続くと、水滴の重みに耐え兼ね、がっくりと首を垂れ続けることになってしまうのです。ほら、こんなふうに。
(お断り)
アナベルについての記述は、あくまでも、こやんぴの感想・・・というか白昼夢みたいなものです。根拠はありません。
でも、日本系統のアジサイが長雨でも頭を垂れない点については、巧みな工夫があるような気もしています。