庭の木や草にも春が来た
アケビに花芽が!
我が家の狭~い庭にも春が来ました。
こやんぴ家のアケビは、手前味噌ですが、とても大きく、きれいな花を付けます。種を運んできた小鳥に感謝状を贈りたいくらいです。
ところが、ここ数年、「当地としては」ではありますが大雪が何回か降り、そのたびに屋根からの落雪がアケビの絡みついていたハナズオウの木を襲ったのです。度重なるパンチの嵐に、ハナズオウが「雪の塊さん、ごめんなさい。」と頭を下げてしまったので、木の脇を通り抜けるのに屈まなければならない状態に。
それでも長い間、我慢に我慢を重ねてきたところですが、落雪のたびに傾きが激しくなって、「ハイハイ」をするか、遠回りをするかしないと、南側に行けなくなる可能性が出てきてしまいました。
このため、昨年の秋、泣く泣く、ハナズオウとアケビの切り戻しを敢行しました。
今年は花など咲かないと思っていたのですが、うれしい誤算で、こやんぴ孝行のアケビちゃんは、しっかりと花芽を付けてくれました。ほんの少しではありますが、今年も、雄花と雌花の愛らしい姿を見ることができそうです。
※ 二枚目の写真の丸っこい苞の中に、雄花と雌花が隠れているのです。
期待どおり咲くと、こんな感じです。
※ 左側が雌花、右側が雄花。
同じ花茎で、雄花が雌花の後に控える形で咲きます。
婦唱夫随。こやんぴ家と同じです。
※ 雄花は、私のお気に入り。
ちなみに、ミツバアケビの花は、ずっと小さくて、しかも地味です。
ムラサキケマン・・・
ヤマエンゴサクに似ているけれど雑草扱い
ムラサキケマンは、どうやって我が家に侵入したのでしょうか?
私の靴の裏に種が付いていたのか、我が家の二代目ワンコ、コロちゃんのふさふさ毛皮に紛れ込んでやってきたのか・・・今となっては不明。
そこかしこに芽を出しますが、こやんぴは、数株を残すのみで、他はうる抜きしてしまいます。ムラサキケマンの群落もみごとだろうな、とは思うのですけれどね。
咲いている写真に、適当なものが見つかりませんでした。下の写真も不出来ですが、これは咲き始めのもの。満開になると、赤紫色が花全体に広がります。
白状しますと、満開の写真はあるにはあるのです。でも、激しくピンボケ。
今年こそ、「おおっ!」というような満開の写真を撮ろうと思っています。
「『おおっ! また失敗だ。』とならないようにね、こやんぴ。」
そこまで言われると、自信ないなぁ。
ムラサキケマンに近い種類のキケマンは大株となります。こちらは、山地で見かけます。
スミレたちも、そこかしこに
スミレは野生種だけでも図鑑ができるほど種類が多く、その上に、園芸種だったものが逃げ出して広がったり、それらの間で新種ができたりと、見分けるのはなかなか大変です。
当家の庭には、スミレ、コスミレ、タチツボスミレ、そして園芸店で購入した数株が大化けし今や大群落となっているビオラ・ソロリア(パピリオナケア)などが、そこかしこに花を咲かせます。
すでに咲いていたのが、コスミレ。
コスミレは、スミレよりも大きいので、こやんぴは、頭に付いている「コ」の意味が理解できませんでした。「小」ではなく「濃」なのかな、とも思いましたが、濃紫のスミレよりもずっと淡い水色なので「濃」のはずもなく・・・
ずっと悩んでいたのですが、どうやら花の形態が似ているタチツボスミレよりも小さいからコスミレ、ということのようです。
タチツボスミレは、まだ蕾。
※ タチツボスミレは、ぐんぐん背を伸ばすタイプのスミレ。
このスミレに比べれば、確かにコスミレは「コ」、すなわち「小」スミレですね。
ビオラ・ソロリア(パピリオナケア)も、開花の準備中。濃紫でなかなか見ごたえがあり好きな花なのですが、繁殖力が旺盛過ぎるきらいがあります。
そこで、野原に広がって在来種にご迷惑をかけないよう、道路上に出た芽は摘むようにしています。でも、100%阻止することはできないかも。
秋口まで大きな葉を広げて旺盛に育つのですが、丈夫なソロリアちゃんにも「弁慶の泣き所」があるのです。むこうずねではなく、大きくて美味しそうな葉っぱ。
実は、タテハチョウの仲間にツマグロヒョウモンという蝶がいて、この幼虫の黒助ケムケムが、ソロリアちゃんの葉っぱを大好物としているのです。
植物好きに加えて昆虫好きでもあるこやんぴは、ツマグロヒョウモンの幼虫を退治する気がまったくありません。このため、ソロリアちゃんは毎年秋には哀れ丸坊主になり、残った茎にツマグロヒョウモンの蛹がぶら下がるという光景が、こやんぴ家では展開されるのです。
それでも、毎年群落をつくるので、増えすぎないためにも、「これでいいかな」と思っているこやんぴなのでした。