「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

高校時代のこと その5 「水戸、混んどるや?」「いえいえ、ミトコンドリアのお話です。」 

手を動かして覚える勉強法

 

 生物のО先生に関連したお話です。

 

 О先生に習ったことは、どういうわけか今でもよく覚えています。

 授業中も、宿題でも、よく絵を書かされたからかもしれません。

 

 「未来の人間の絵を書いてみよう」の時と同じように、先生のご指示により、植物の細胞と動物の細胞についても、教科書に載っている図を丁寧にノートに書き写して、どこがどう違うのか、気がついたことを書き込んでいきました。

 今から振り返っても、これはなかなか良い勉強方法だったなぁと思います。なにせ、今でも忘れていないのですから。O先生、ありがとうございます。

 

細胞の中の「謎物質」

 

 葉緑体についても、大いに興味を引かれたのですが、私が一番注目したのは、ミトコンドリア。教科書の図が小判か、別の生物ような形をしていました。そこに愛嬌を感じたということもありますが、教科書に「どのような働きをしているかは不明である」といった内容の記述があったことがポイントでした。

 

 「へ~え、こんなに身近なことでも解明されていないことがあるんだ。」と、自然科学への関心が高まり、岩波新書やブルーブックスなどで、関連分野の本を読み漁ったものでした。

 ああ、しかし、興味は持っても、長続きせず、深く追求することもしないのが、こやんぴの残念なところです。火山列や海溝などに興味を持っていても、徹底的に究明しようとしなかったように、ミトコンドリアのことを初恋の人のように思い続け、そちら方面に進路をとるということはありませんでした。

 

 ミトコンドリアのメカニズムも、プレートテクトニクス理論と同様、私が高校生だった頃から、優秀な研究者たちによって少しずつ解明への努力が進められていたのです。したがって、そちら方面に進み、努力を惜しまなければ、偉い先輩研究者の片隅であったとしても、かなり「わくわく」する体験ができたのではないかと思っています。

 「努力を惜しまなければ」・・・これができないんですよね、こやんぴには。努力を惜しんでばっかりの人生。

 

我々が主人公? それともミトコンドリア

 

 ミトコンドリアの研究は、DNA解析が進んだこともあり、21世紀になって飛躍的に進んだようです。今では、教科書に「ミトコンドリアの働きは不明である」などと記されていないのはもちろんのことです。最新の知識が学べる今の高校生がうらやましい一方で、昔より覚えることが増えたわけで、努力を惜しむこやんぴとしては、ちょっと気の毒な気がしないでもありません。

 

 ミトコンドリアについての知識をちょっと身につけたい場合、NHK高校講座の動画をネットで見るのがおすすめ。優しく詳しい解説がとてもためになりますよ。興味のある方はぜひご覧ください。

 

 研究の進展過程で、ミトコンドリアの方が、真核生物(核を持つ生物)に入り込むことによって「宿主を制御している」という、想像するだに恐ろしい説が出され、それなりの注目を集めたたこともあるようです。

 

 しかし、現在では、

1 ミトコンドリアは、宿主と異なるDNAを有しているが、雄(男性)側の細胞内に存在するそれは宿主によって消滅させられ、雌(女性)側のそれのみが子孫に伝えられる。宿主が、雌雄のそれが同居することによる「ミトコンドリアの進化」、宿主にとって都合の悪い進化が起こらないように制御している。

2 ミトコンドリアが独立した生物であったときに持っていたDNAの大半は、宿主が抜き取ってしまった結果、ミトコンドリアは、宿主の生存のために役に立つ範囲のDNAしか持っていない。

といったことから、主従の関係は、宿主が主人、ミトコンドリアが従者といった、「まあ、そうだろうな。そうあってほしいよな。」説が主流のようです。

 

 主流の説どおりであれば、人間の体内にあるミトコンドリアが、私たちにとって不都合な「進化」を遂げ、私たち人間を自由自在に操る、というホラー映画のような事態は起こらないらしいのでひと安心。

 もっとも、がん発生のメカニズムにミトコンドリアが関与しているとの研究もあるので、まだまだ、ミトコンドリアには謎の部分が多そうです。

 

本日の夕焼け

 

 今日は雲量ゼロの好天気。したがって、綺麗な夕焼けは無し。それでもオレンジ色に染まる残照に趣がありました。

 いつもの散歩コースから外れて歩いてみたら、「写真が上手な人が撮ったなら、さぞかしきれいな写真が撮れるだろうな。」と思えるような景色に出会えました。見慣れた場所にも関わらず。

 
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 大きな赤い満月も昇ってきましたが、たまたまいた場所とお月様の間に電線がうじゃうじゃあったので、せっかくの満月が電線に絡まったような写真が撮れてしまいました。

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下は、南中間近の満月。

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