カキツバタから高校時代の古文の授業が・・・
カキツバタ(アヤメ科アヤメ属)。
「かきつばた」と言えば、伊勢物語の東下りで「昔男」が詠んだ歌、
唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ
が思い起こされます。
「『かきつばた』といふ五文字を句の上に据えて、旅の心を詠んでみてください。」と人から言われて、即座に詠んだとされています。すごいですよね。
「か、き、つ、は、た」を初句から第5句の頭に置く「折句」という技法だけでも驚きなのに、枕詞、序詞、掛詞、縁語などの技法が散りばめられていると聞いて、高校生だった私は、ただただびっくり仰天。
「かきつばた~」にしても、小式部内侍の「大江山~」にしても、才能のない私のようなものからすれば「そんなに早く作れるわけないじゃん!」となります。
でも、卓球の世界選手権のテレビ中継で、トップアスリートどおしによる眼にもとまらぬラリーを見たこともあって(???)、王朝文化華やかなりしころのトップレベルの歌人ならいとも簡単にできたのだろうなぁ、うらやましいなぁ、そう思います。