ルイヨウショウマを調べていたら・・・
富山行き第1日目
また、歯の調子が悪くなってしまったので、本当は朝から4泊5日の旅に出るつもりだったのに歯科に行くはめに。
最初の予定では、今日中に富山まで行くつもりだったところ、妻が、
「そんなに長いこと車に乗ってるの、やだなぁ私。あなただって疲れるでしょ?」
私、
「まったく疲れない。全然問題なし。」
またまた妻、
「疲れないと言ったって体は疲れているに決まってるの! 途中で泊まるよ。」
といった経緯で1日目は六日町泊まりに決定。
これが、急遽入った「歯医者復活戦」に幸いし、今、六日町に落ち着いています。午後からの富山行きだったとしたら、日の入り前に着いたかどうか。「先見の明がある」形となった妻に、ますます頭の上がらなくなったこやんぴなのでした。
六日町の忘れ物
前回、六日町に宿泊した際に、名前の分からなかった植物がこれ。
なんとも不思議な色の実を持つこの植物の名前が、ひょんなことから判明しました。
先日、蓼科の大滝散策の途中、原生林の中で見かけた黒い実。
つい最近ご紹介したばかりですが、再掲載いたします。
ルイヨウショウマ。ネットに掲載されている写真の多くは、花茎が鮮やかな朱色。でもこの個体の茎は薄い緑色。なので、
「もしかしたら違う植物では?」
と悩みに悩みましたが、多くの画像の中にただ一つ、上の写真に似たものがありました。他の特徴は「ルイヨウショウマ」と合致していたので、「多分ルイヨウショウマ」と判断した次第。
私の歯と同様、判断もぐらついていたわけですが、この写真の上の方をご覧あれ。
花茎の一部が明らかに赤い。それで、「これ、間違いなくルイヨウショウマ!」と言えるようになりました。
ルイヨウ繋がりで・・・
実は、ネット検索で最初にヒットしたのは、ルイヨウショウマではなく、ルイヨウボタンでした。
「ちぇっ、これじゃあねえなあ。こんな宝石みたいな実じゃないし・・・。こんな実、見たことないもんなぁ。あれ、あれれのれ、いやいや、見たことあるぞ、これ。」
というわけで、
この植物が、「ルイヨウボタン」であることが分かってしまったのです。めでたし、めでたし。
「ちょっと待った、こやんぴ。両方の植物についている『ルイヨウ』が未解明じゃぞ。」
ヒゲじい、痛いところをつきますなぁ。実は、私、「ルイヨウ」を「瑠璃色」の訛りだと思っていたんですよ、最初。
そのまま、今日までほっぽりっぱなし。
でも、おかしいですよね。確かにルイヨウボタンは瑠璃の色かもしれないけれど、ルイヨウショウマは真っ黒くろすけ。瑠璃色の訛りのはずがありません。
「ルイヨウ」の漢字を見たら一目瞭然でした。「類葉」。
要するに、ルイヨウボタンの葉っぱはボタンのそれに似ており、ルイヨウショウマの葉はトリアシショウマなどに瓜二つだということ。
そんな名付け方なので、ルイヨウボタンとルイヨウショウマとの間には親戚関係はありません。ルイヨウボタンはメギ科、ルイヨウショウマはキンポウゲ科です。
ナツズイセンは蛸の八ちゃん
祭りが終わったぁ
地元の夏祭り(盆踊り)、無事終了いたしました。
昨年から始めた「躍りの輪の中に入る人を増やす」企画である「盆踊りんぴっく」も、去年より格段に運営がスムーズ。よかった、よかった。
なんと言っても、たくさんの子供たちが盆踊りの輪の中に嬉々として入り、一生懸命踊ってくれたことが祭りを盛り上げ成功に導いた最大要因だった、そう思っています。
酷暑だったので、運営に協力いただいた多くの皆さんも、大汗をかいて大変だったと思いますが、この地域は「地域力」を持っている、確実に前に進んでいることを実感したお祭りとなりました。
満足感いっぱいの疲労感に酔っています。
ヒガンバナ科三姉妹
ナツズイセンは、ヒガンバナ科の植物です。葉の出方を、ヒガンバナ、キツネノカミソリと比較すると次のとおりです。
9月中下旬に花を咲かせ、その直後に葉を出し、他の植物が枯れている中で太陽の光を体中に受けて球根に栄養を蓄えます。他の植物が春に芽吹く頃には、枯れて消えてしまいます。
8月中旬に花を咲かせ、ヒガンバナより一足遅く葉が芽生えてきます。こちらも冬の太陽を独占し、球根に栄養を蓄え、ヒガンバナよりも少し遅れて枯れていきます。
7月下旬から8月の中旬くらいにかけて花を咲かせた後は、冬の間、地下の球根だけとなります。春先に芽生えた葉は、他の植物よりも大きく太い葉となり、梅雨の時期に枯れるまで、せっせと栄養を球根に運びます。
花の時期が最も早いナツズイセンが、葉を伸ばすことにかけては一番の「おくて」なのです。面白いですね。
《 酷暑の中咲いているのに、どこか涼しげなところが私のお気に入り。 》
ナツズイセンの茎の奇跡
ナツズイセンの花は、一輪咲き出すか出さない頃に切り花としても、持っている花芽がすべて咲き切ります。花は豪華ですし、涼しげですし、玄関先などに飾ると、訪れる人も「わあっ」と感動の声をあげること請け合いです。
この花の茎が面白いのです。
最初は、真っ直ぐな茎なのですが、数日経つ頃には、茎の最下部がいくつもの「足」に分かれ、それが反り返り始めます。
ウィンナソーセージで作る「蛸ソーセージ」そっくりです。
《 花瓶の底の茎に変化が・・・ 》
《 引き上げてみると、まるで蛸ウィンナ 》
どうしてこんなことになるのでしょうか?
蓼科温泉程近くの「原生林」 その2
今日も暑いですね。
今週前半に訪れた蓼科の渓流写真で涼んでください。
《 上の黒い実は、ルイヨウショウマではないか、と思いますが・・・ 》
《 上二つの赤い実、これは何でしょうか? 》
ばうさんのおかげで、スグリの仲間、「ザリコミ」の雌木であることが分かりました。ばうさん、ありがとうございます。
そういえば、ザリコミの葉はスグリのそれによく似ています。
《 大滝が近づいてきました。ひんやり感が増してきます。 》
渓流の岩にも苔がびっしりと生えています。
《 大滝です。「え、それほど大きくない?」 でも、大滝なんです。 》
《 普段人に会うことは稀。静かで本当に良いところ。 》
今は夏休みなので、何組かのご家族連れにお会いしました。
《 写真を見ただけでも、涼しくなります。 》
えっ? ならない。う~ん、この暑さではねぇ。
《 ソバナ。対岸に咲いていました。 》
「なぁんだ、ぶれているは、ピントは来ていないは、最低!」
おっしゃるとおりなのですが、光学20倍、デジタル40倍のコンデジで、めいっぱい望遠にしての手持ち撮影です。ソバナに虫たちがやって来ているところまで写っているのですから、許してやってくださいまし。
《 サワギク。葉が特徴的ですね。まるで、虫に食われた葉っぱ。 》
《 アブラナ科の小さな花。名前は? 》
《 瀬に川の流れが攪拌され、涼しげで、かつ、神秘的な色合いに・・・ 》
この日の前日、蓼科は、冷えに冷え、とても寒かったのです。
今、このブログ更新作業をしていて、同じ日本とは思えません。
大滝への往復を終え、原生林を抜けました。
別の小路を少し行ったところに、こんな可憐な花が咲いていました。
《 ミツバフウロ。ミツバの葉にそっくりですね。 》
蓼科温泉へ向かう登り道で、下りの際には気がつかなかった植物たちにごあいさつをしてきました。
《 チゴユリ。 春先に下向きに咲く花は可憐です。実も慎ましやか。 》
《 多分、ヤマジノホトトギス。アリさんが蜜を集めに来たのかな? 》
虫に大分食べられていますね。本当に小さな個体でした。
《 イチヤクソウ属の葉。イチヤクソウ属の花も大好きです。 》
《 ヌスビトハギ。実が「抜き足差し足忍び足』みたいなユーモラスな形なので。 》
《 行きに見かけたシロハツ(?)の隣に別のキノコ。 》
傘が薄い桃色をしています。シロハツなのか、別のキノコなのか???
蓼科温泉近くまで帰ってきたら、遠くに真っ赤な花が咲いています。まるで熱帯の花。
なんだろうと近づいてみたら、ハゼがもう紅葉しはじめていたのでした。
ナツズイセンが咲きました。
あっという間に伸びたナツズイセンの花茎。
昨日、最初の蕾が開き、今朝は、二つ目の茎も含めて、たくさんの花が開きました。
《 上の写真は、8月1日の状況。 》
《 8月3日の朝(つまり今朝)の状況。もう花盛りです。 》
ナツズイセンの花は、薄桃色ですが、花弁の先端に青が混じっており、それが涼しさを呼ぶような気がします。この花は、切り花にしても長く楽しめるので、撮影後、ぽきりと折り取り、玄関に飾りました。「ぽきり」と書きましたが、本当に簡単にぽきりと折れるんですよ。
まだまだ、庭のあちこちから花茎を伸ばしてくるものと期待しています。
切り花にしたナツズイセンの茎は、数日後に面白い変化を見せます。
お楽しみに。
暑さにダウン!
昨日は、熊谷市で最高気温を更新した日と同じような気圧配置。太平洋高気圧にチベット高気圧が覆いかぶさり、北から乾いた熱風が吹きこむ「おぞましい高温」。
そんな日が通院日に当たってしまいました。それでなくても酷暑が身にこたえるのに、担当医師からの話がさらに身にこたえ、ぐったりして帰宅しました。
それでも、西の空が赤く染まった夕暮れ時には、河川敷の散歩。汗でぐっしょりになったけれど、少しだけ気分が晴れました。
今日は、明日の盆踊りの音響テストも兼ね、外で盆踊り練習。雷雨が来そうだったので(結局、来ませんでした。)、早めにやめたのに、どどっと疲れて、蓼科の原生林の話は、明日おくりとなってしまいました。恐れ入りますが、早々と休むことにします。
蓼科温泉程近くの「原生林」 その1
蓼科温泉地区のプール平に、ずばり「蓼科温泉」という名の立寄り湯があります。加温なし、循環なし、加水なし。
源泉が熱すぎる時は水で温度を下げることもありますが、湧出量不足を補うための加水ではないので、「加水なし」といって問題なしですよね。
ph値の低い塩化物泉で、無色透明。いつ行ってもきれいなお湯に入れるのはありがたいことです。
立寄り湯の「蓼科温泉」のある地域を「プール平」と呼ぶのは、昔、浴場の直下にプールがあったから。数年前まで、プールの残骸が残っていたのですが、今は整地されてしまったので、最近始めてこの地を訪れた人たちは、
「『プール平』のプールってどういう意味なんだろう? 浴槽のことなのかな?」
と、よくそう(浴槽)言ったりして・・・
冗談はそのくらいにして、「蓼科温泉」の横の細道を数分歩くと、谷に下る道となります。
《 緑の鮮やかな小道です。 》
下り終わると、ひんやりとした川沿いの山道に変わります。
この山道に足を踏み入れると、訪れた人はあっという間に原生林の中の人となってしまいます。原生林に分け入るためには、何時間も山道を登らなければならないのが普通なのに、ここではたった数分! 奇跡的です。
《 ここ、温泉に入りに来る人たちで賑わうプール平から数分ですよ。 》
《 まるで、深山幽谷。 》
《 倒木は、やがて菌類(キノコ)など分解者により土に帰ります。 》
《 岩を巻き込む木の根の力強いこと! 》
蓼科郵便局の脇から、原生林への道は始まります。
郵便局裏あたりには、こんな小さな花がたくさん咲いています。
ゲンノショウコに似ていますね。それもそのはず、同じフウロソウの仲間で、ヒメフウロという名。国内では、ごく限られた地域にひっそりと咲く花で、絶滅が心配されています。
それなのに、蓼科の郵便局の裏にたくさん咲いているのは何故?
実は、これ、外国から園芸植物として入ったヒメフウロ。ここのヒメフウロは、かなり前からありますが、他の地域でも、少しずつ勢力を増しているようで、どこでかは忘れましたが、確かに違う場所でも、最近、ヒメフウロを見ております。日本の野生種は絶滅の危機に瀕しているのに、外国から園芸種としてやって来た方が増え続けている・・・何なんでしょうか。
原生林の入り口付近に、傘の直径が20cmほどの大きなキノコが顔を出していました。
へこんだ傘の上に土を乗せていることから、土の中である程度育つタイプであることが分かります。多分、シロハツ。白い初茸という意味。「初」というのは、秋に顔を出す他のきのこに先駆けて顔を出すから。
「多分、シロハツ」と記したのは、この仲間には、形態の似た別種がたくさんあるから。毒のあるもの、無いもの、それこそいろいろ。シロハツは、無理をすれば食べられますが、あまり美味しくないし、食べてみたら別称の毒キノコだったりするので、そっとしておくのが無難かも。
原生林に入る手前、渓流のわきに出たところで、様々な植物に出会いました。
《 コバギボウシの蕾。紫色の濃いのが特徴。 》
《 湿地の女王、ツリフネソウ。ホウセンカの仲間で、成熟した種は勢いよく弾けます。 》
《 背の低いウツボグサが花を咲かせていました。地上すれすれ。 》
さて、次回は、いよいよ、原生林の中に分け入り、原生林内の植物を探します。
往路では見落とした原生林手前の植物についても、明日ご紹介いたします。
コンデジ手持ちで火星を撮ってみました
昨晩、大接近中の火星を無謀にも、コンデジで撮ろうとした私。
まずは、お散歩カメラとして一番利用頻度の高いコンデジで夜空を見上げると、液晶上にはな~んも見えません。レンズが暗すぎるのですね。
さて、どうしましょう?
一眼レフは仰々しいし、そもそも、それ用の三脚のねじが一本紛失したままになっているので何の役にも立ちません。残念ですが断念。
レンズの明るさがワイド側でF1.8 のコンデジを使用することにしました。
このコンデジは、植物のアップ写真を撮ろうとすると、私をあざ笑うかのようにピントを合わせようとしません。このため、一番最近に購入したのに、私の指名があまり入らず、お茶を引いている、ある意味気の毒なコンデジ。
つい先日の皆既月食では、今年1月の皆既食をそこそこにとらえた功績を買われ、スタンバイ状態だったのですが、台風接近により出番なし。
やっと、昨日になって、真価を発揮するチャンスに恵まれたという訳。
蚊に刺されたくないので、ちゃっちゃと撮り終えようというずぼらな態度、三脚は使用せず、半手持ち状態で撮影。半手持ちというのは、カメラをベランダの手すりの上に置き、なるべくカメラが動かないよう両手でホールドした状態。シャッターを押すとブレブレになるので、セルフタイマーを使用しました。
そんなずぼらな撮影状態なのですから、拡大しても火星は球体には見えませんでした。でも、「なるほど、なるほど、これが火星ね。ふ~ん、そうなんだ。暗くて小っちゃいねぇ。」程度の写真は撮れました。
盆踊りが終わったら、三脚をしっかり据えて、再チャレンジをしてみたいと思っています。
ISO感度は400、F1.8~2.2、シャッター速度1秒の半手持ちでも、まあ、なんとかこれだけ撮れる、ということは分かりました。
望遠側にズームするとレンズの明るさが暗くなりますが、望遠側にもチャレンジしてみたいところです。ISO感度を変えたり、シャッター速度をもう少し遅くしたりして、いろいろ試してみてもよさそうです。