燕尾服を着たチョウ
ツバメシジミという名のチョウを知ったのは、昨年の6月、ネジバナを撮影している際、このチョウがファインダーの中に飛び込んできたから。
その時は、初めて見るチョウなので、珍しいシジミチョウなのかと思っていたのですが、ごく普通にいるチョウらしい。遠くから見るとヤマトシジミに似ているので、私は、ずっとツバメシジミを見ていながら、ヤマトシジミだと思い込んでいたのかもしれません。
この写真を撮った日も、ヤマトシジミだと思ってシャッターを切ったのです。
でも、よく観察してみると翅の後方に「燕尾」のような突起があるではありませんか。翅の色からみて、ツバメシジミの雄のようです。
ちょうど花盛りを迎えたカラスムギにとまっています。
この間はベニシジミを撮影しましたが、ベニシジミの幼虫の食草はタデ科、ヤマトシジミのそれはカタバミ、そしてツバメシジミはマメ科の草を食べて育ちます。
シジミチョウの仲間は、幼虫も、蛹も、とってもよく似ているのに、種の間で食草をきれいに分け合っているのですね。