南方系のキノコが・・・温暖化?
倒れたソメイヨシノの木、その後
一昨日、台風21号の強風で倒れたソメイヨシノの木について触れたところですが、今日確認したところ、公園管理者の手で伐採されていました。
もう一度正立させることはできなかったようです。
《 一昨日の朝の状況。哀れ。 》
《 復旧策が講じられることなく、伐採されてしまいました。無惨。 》
友人とばったり。白くて大きなキノコにも遭遇。
一昨日までに2回、ハナオチバタケをご紹介いたしました。食用ではありませんが、可愛らしいキノコで、人気があるようです。
一昨日の散歩では、数多くのキノコの写真を撮りました。でも、ほとんどのキノコの名前が確定できておりません。図鑑やネットでいろいろと調べているのですが、難しいですね、キノコは。
その中にあって、わりと早く名前の分かったキノコがあります。
ソメイヨシノの木が倒れているのを見て、妻と、
「こんなにすごい風を巻き起こした台風は、初めてかもしれないね。」
などと話しながら歩いていると、私の小学校時代の同級生が、すぐ近くの遊歩道を散歩しているのを発見。黙々と歩いていて、こちらには気がつかない様子。
彼の歩いていく先に、白くて大きいので遠目でもキノコと分かる物体を私が発見しました。
「写真、写真」と小走りに近づいていくと、彼にもキノコが目に入ったようで、まずは、一蹴り。
なぜ、人はキノコを蹴るのでしょうか?
「おいおい、全部蹴り飛ばさないでくれよ~。」
心の中で叫びつつ、キノコに向かって突進するこやんぴ。
幸い、彼は、キノコ一つを蹴とばしただけで、
「なんじゃ、こりゃ?」
といった様子で、キノコを覗き込んでおりました。
「おはよ~。見たことないねぇ、このキノコ。」
「おはよ~。おっきなキノコだねぇ、食べられるのかな、毒なのかな。」
「白いキノコでも食べられるものはあるけれど、毒キノコがいっぱいあるから、白は止めておいた方が良いみたいだよ。」
「どちらにしても、薄気味悪いほどでっかいねぇ。」
このキノコの正体は?
下の一連の写真が、一昨日の状態。まだ、傘が開いておりません。
《 出始めのキノコたちは、「可愛い」と言えるかも。 》
彼が蹴っ飛ばしたキノコを摘まんでみたところ、成長途上だというのに、すでに長さが10cmを越えています。
「傘」はまだ十分開いていないのに、オチバタケを犬のチワワに例えると、こちらは秋田犬ほどの存在感。
白に茶色の模様が付いているように見えますが、茶色の部分は、幼菌時の「被膜」(表皮)が模様のように残っているものです。
「傘」を支える「柄」も、オチバタケとは違い、かなりがっしりとしています(中空のようですが)。そして、「柄」の上部にはテングタケの仲間と同じように「つば」(「柄」に巻きつけたマフラーみたいなもの)があります。
「柄」の根元はさらに太くなっていますが、タマゴタケのような「壺」はないようです。
(「傘」だの「壺」だの、キノコの部位についてご興味のない方には、何を言っているのか訳が分からないかもしれませんね。)
《 幼菌の際にキノコを保護していた被膜が、脱落せず、傘に模様のように残ります。 》
《 被膜が模様のようにも見えます。虫に齧られていますね。 》
《 この個体は、傘を開く前から虫に食われたようです。傘の下に見えるマフラーのようなものが「つば」。 》
《 うじゃうじゃ顔を出しています。一番左で寝転んでいる個体が、友人に蹴とばされたもの。 》
以上の観察結果をもとに、図鑑で該当するキノコを検索したところ・・・
オオシロカラカサタケであることが判明しました。
大きくて白い唐傘のようなキノコ、という意味なのでしょうね。
案の定、強い毒を持つキノコでした。食べてはいけません。
もともと南方系のキノコとのこと。ところが、すでに東北地方南部にまで広がっているらしく、「これも温暖化の影響では」と言われているようです。
傘が開いた!
下の写真は、本日お昼頃のオオシロカラカサタケの状態。一昨日の友人による一蹴りの他は、蹴っ飛ばされることなく過ごせたようで、ほとんどが無事大きくなっていました。傘の開いた堂々たる姿を見ていると、ついつい、「これがマツタケだったらなぁ」と思ってしまうこやんぴなのでした。
大きい個体は、20cm近くにまで成長し、傘の直径も10cmほど。でも、図鑑やネットの説明では、もっともっと大きくなるものもあるようです。
繰り返しになりますが、毒ですよ、食べてはいけませんよ。
でも、饅頭みたいに見えなくもなく、お茶が欲しくなってきました。