雨蛙アマリンについて再び考える
昨日は、アマガエルのアマリンに感情移入した、もしかすると、アマリンにあまりにも寄り添い過ぎたお話となってしまったかも、そんな気がしないでもありません。
《 散水にうっとりとするアマリン。 》
カマキリの鎌きり助の立場から考えてみましょう。
確かに、こやんぴが水やりを始めたために、雨蛙アマリンが塀をよじ登り、霧雨で至福のひとときを味わったのは間違いありません。でも、アマリンが、サツキとアジサイの森に入っていったのは、彼女自身の判断。
そして、その森に潜むカマキリ、鎌きり助は、
「あっちぃなあ。ここのところの暑さで、夏バテだよ。ハエやアリ、ハチみたいな淡泊な餌ばかり食べていると、体がもたないよ。今日(昨日、7月20日のことです。)は、土用の丑の日だから、何かコッテリしたものが食べたいなぁ。」
と思っていたに相違ありません。
《 これは、鎌きり助ではなく、他の個体。兄弟姉妹? 》
そこへ、のこのことアマリンがやってきたではありませんか。
鎌きり助の眼は、「動視」といって、動くものに激しく反応するのです。
「おいおい、今日はラッキー! 『土用の丑の日』が山椒の粉をふりかけてやってきたぞ。」
きり助は、アマリンに気付かれぬよう、植物の茎になったようにじっとしながら、眼ではしっかりとアマリンを捉え、自慢の鎌で跳びかかるチャンスを伺っています。
「ハチと違って動きが遅いやっちゃなぁ。これなら楽勝。」
あっという間に、きり助は、アマリンを己が鎌で抱え込むことに成功いたしました。
ここでの鎌きり助の失敗は、コッテリとした獲物をすぐに味わうことをせずに、マリリンを捕捉した達成感から、ついつい気を抜いてしまったこと。
恍惚の境地に浸っているところをこやんぴに見つかり、水鉄砲を浴びせられたため、せっかくつかんだ幸せを逃がしてしまうことになったからです。相撲の決まり手でいえば、「浴びせ倒し」での敗戦です。水を浴びてますからね。
「こやんぴの奴、なんてことをしてくれたんだ。今日これから、ハチやハエを捕まえるのに失敗したら、俺、熱中症になっちゃうかもしれないんだぜ。」
鎌きり助は、そうぼやいたに違いありません。
う~ん、確かに、きり助の立場からすれば、そうではありましょう。自然界の生き物のうち、片方に肩入れするのは反則かもしれません。
反則かもしれませんが、とっさにアマリンを助けてしまったことを、結局は後悔していないこやんぴなのでした。
きり助! 夏バテせずに頑張ってちょうだい。
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今日も暑かったですね。お昼頃、川越の上空には、積乱雲がもくもくと成長を始め、やっと、本当の夏らしくなるのかなぁ、そう思っていたら、積乱雲は数時間で雲散霧消。結局、お湿りなし。
雲散霧消してしまった積乱雲に、無性に腹をたてている人もいるでしょうね。
なんか、夕焼けも、南方っぽくなってきた川越なのでした。
現在、午後11時ちょっと過ぎ。南天の火星が、地球に接近しているため、赤々と輝いています。