高松1日め(続き) 栗林公園を歩く
ナマコ壁事件
栗林公園の回遊が続いています。
「くりりん、くりりん。」
二人とも、小さな声でリズムを取りつつ笑いつつ。
事前に「栗林」が「りつりん」と読むことを妻が知ってくれたお陰で、若かりし頃の「ナマコ壁事件」を彷彿とさせる「同事件パート2」は起こりませんでした。
はて、「ナマコ壁事件」とは一体全体・・・
昔、昔、それは私たちが二十代の頃、結婚して間もない時期のことでございます。
二人とも溌剌としておりました。
(筆者注 今も「そこそこ溌剌」しております。)
伊豆の下田から大沢温泉に向かうバスは、夕方ということもあり、多くの席が埋まっていました。
私が妻に、
「伊豆はナマコ壁の家が多いんだよ。ナマコ壁というのはね・・・」
と説明してあったので、妻は興味津々。窓の外をじっと眺め、そういった家を見逃すまいとしています。素直な良い娘です。
やがて、私たちの視界に、伊豆らしい風情の家が飛び込んできました。
まさかの事態が出来したのは、その直後のこと。
「あっ、ナメコ壁!」
狭いバス中に、妻の声が響き渡ります。
確かに、毎朝、毎夕、ナメコが収穫できる壁は魅力的ではありますが、どこに茶色でヌメヌメした壁がありましょうや?
「あっ、しいー。ナマコ壁だよ。ナマコ壁!」
運転手さんも、他の乗客の方も、紳士淑女揃い、どなたも爆笑などなさいませんでしたが、心の中では、大爆笑だったに相違ありません。
その後、バスの中で二人が小さくなっていたのは言うまでもありません。
栗林の草花たち
閑話休題。
栗林公園の散策が続いています。
水面に映る新緑の鮮やかなこと。
水路の壁面にタツナミソウがへばりついて咲いていました。私も、寄る年波にあがらい、はてなブログにしがみついています。咲いてはいないかもしれませんが。
ヒシですね。
水中には多くの小魚やオタマジャクシが。
この滝は、ポンプアップだそうです。
滝の周辺は、冷涼の気が漂います。
カメラには収め損ないましたが、カラスが行水していました。
スッポンが悠然と池の中を逍遥しています。
ニガナでしょうか?
舟で巡るのも良さそうですね。
ニワゼキショウが満開。
栗林公園は、朝5時半に開園するのです。驚き。
満喫しました。