桐箪笥ざんす?
我が家の香り高い花が、もう少しで咲き出します。
まずは、咲いている姿からご紹介します。
これは、3月の頃の写真です。
トランペットみたいですね。
知人から球根を数球頂いたものですが、あっという間に鉢いっぱいに広がりました。繁殖力抜群です。
ご近所や友人の家にも、子や孫の球根が貰われていき、それぞれ元気に育っています。
今年は、まだ、この段階です。
明日あたりに開花するかもしれません。
我が家に来てから一、二年ほど、この花の名前を知らずに過ごしました。「非常に珍しい植物で、誰も名前を知らない」という訳ではありません。この球根は、園芸店でごく普通に販売されています。ですから、知ろうと思えばすぐに名前は分かります。ああそれなのに、それなのに、芳香美人のこの花に対して、なんというつれない素振り。
弱々しい葉姿に似合わず丈夫で、しかも、どんどん増えるので、あまり有り難みを感じなかったのかもしれません。かわいそうな名無しの権兵衛。
ある日、新聞にこの花の写真が掲載されているのを発見しました。名前付きで!
「キルタンサス」。
何十種類もあるとのことですが、我が家のキルちゃんは、キルタンサス マッケニーという冬咲きタイプで、原種に近いもののようです。
それにしても、キルタンサスとは何とも覚えにくい名前です。
忘れないように一工夫が必要です。
着る箪笥差す?
昔、箪笥は棹を通して運んだとか。
これ、いいかも。
切る箪笥刺す?
ちょっと物騒です。
箪笥さんが怯えています。
桐箪笥ざんす?
埼玉は、桐箪笥の名産地なのです。
切る痰出す?
つい最近、咳で苦しんだので。
ただし、清潔感に欠けますね。
あれこれ考えていたら、忘れられない名前となりました。