真冬のフユノハナワラビ
暦の上では、もう春。
でも、暖冬ぎみとは言え、今は寒さの底。
ここ数日、またまた暖かくて戸惑うものの、先週末の寒波襲来で、狂い咲きしていたハルジオンやオニノゲシなどは萎れてしまいました。可哀想ですが、それが本来の姿。
フユノハナワラビは、秋口に顔を出し、春には枯れてしまう変わり者。
それだけに、寒さには強い、強い。
秋口には元気よく立ち上がっていた胞子葉は、胞子を飛ばし役目を果たしたこともあって倒れ伏す寸前の哀れな姿。ところが、地面に張り付くような栄養葉は健在です。
当地にはざらにあるので、珍しくもなんともありませんが、高速道路のサービスエリアや道の駅で、一鉢千円ほどで売っていたのにはびっくり。
へぇ、これがねぇ、と思いますよね、上の二枚の写真を見る限り。
南魚沼市の「野の花館」で見かけた鉢物は・・・これこの通り。
栄養葉がとてもきれいで元気そう。
胞子葉も、箒そっくりで、風情満載。
我が家でも育ててみたくなりましたが、お金を出して買うのも躊躇するし、公園から失敬するのも気が引ける(掘り取った穴を丁寧に埋めれば誰も文句は言わないとは思いますが)ので、ちょっとだけそう思って、はい、家で育てようという考えは捨てました。
陸に上がった河童ならぬヒドリガモ
朝散歩の際、川越水上公園の収景池の周辺を巡るのですが、最近、ヒドリガモが池の中から這い出て芝地の草を啄んでいる姿をよく見かけます。
ヒドリガモのオスは、かなりおしゃれ。
そもそも、「ヒドリ」は「緋鳥」。頭の部分が赤茶色だからです。体も様々な色の羽毛で飾り立てています。
しかも、オスは、他のカモのように「があがあ」と鳴きません。ピィーっと洒落た口笛を吹くのです。
(メスは、体色が地味で、他のカモとの判別が難しいですね。しかも、「があがあ」と鳴くのです。)
普段は、水中の草を食べますが、この時期はそれが不足するのでしょうか、陸に上がり芝地の草を元気に啄んでいます。河童は陸に上がるとへたり込んでしまうそうですが、ヒドリガモは元気、元気。
初冬に渡って来た頃は、人が近づくと、
「こりゃあ、いかん!」
と、群れを成して池に逃げてしまったものですが、最近は、人間がすぐそばにいてもまったく平気。
「人間とかいう生き物は、朝、池の周りを訳もなくぐるぐる回るだけで、俺たちに害を及ぼすことはなさそうだ。」
と思ったのでしょうか? 我々は、訳もなくぐるぐる回っているわけではないのですがね。
六日町からの帰りに「野の花館」
六日町からの帰りがけには、野の花館に寄るのが恒例になっています。
昨日も立ち寄ってきました。この時期では、さすがに花も少ないと思いながら。
とんでもありませんでした。花盛り。
無論、ものすごい仕掛けがあってのことではなく、多くは、室内で育てているので春の花が早く咲いているのでした。
薩摩野菊です。
新潟名物、しんこ細工。
ボケの花にカメムシが冬ごもりしていました。
私の大好きな花、オオミスミソウ(雪割草)の鉢は糸巻きの上に載っていました。おしゃれ。
これは季節には関係なく、サルノコシカケ。本当に猿が腰かけているのが実に愉快。
小石に絵付けを施したものなのですが、実にリアル。
今回も、楽しませていただきました。