名前のとおり錦織りなすオオニシキソウ
オオニシキソウ(トウダイグサ科トウダイグサ属)は、その名に恥じず、みごとな草紅葉となります。
元を質せばアメリカ大陸の出身ですが、日本の秋にすっかりなじんでいます。
下の写真は、真夏の花盛りの頃の状況。
花は、トウダイグサ類に特徴的な「杯状花序」を形成しています。何と説明をしたらよいのやら、そう困惑してしまうしかない実に複雑な形態をしています。なにせ、花弁がないのですから・・・。
「ええっ! 何言ってるの? 花びら、あるじゃん!」
と思われるかもしれませんが、前にも書いたとおり、これは「付属体」というものらしい。紛らわしいこと限りなしです。
雄花、雌花は、ほぼ雄しべ、雌しべだけに退化しているので、
「これって、花なの?」
説明されても、訳が分かりません。
雌花の方が先に出現し、他の花の雄花から花粉を受け取って子房が膨らみ果実となります。
雄花は雌花が子房を膨らませ始めた段階で顔を出すのです。自家受粉を避ける工夫なのですね。神秘的。
下の写真は、昨日撮影したオオニシキソウ。緑色だった葉や茎が、ややくすんではいるものの紅色(錦)に変化しています。