オイスター三昧
先週の通院日、血液検査の結果が悪くて、治療なしで帰されたので、今日は、果たしてどうなるか・・・
予想よりも早くに呼び出しがあったので、
「今日も駄目なのか・・・」
おっかなびっくり診察室に入ってみたら、幸い、数値が回復していて、治療を受けることができました。
通院日には、たいてい付いてきてくれる妻と、祝杯代わりに、池袋で牡蛎三昧。
私は、柿と牡蛎が大好きなのです。花期を迎えた植物にもわくわくしますし、そう言えば、唱歌「思い出(久しき昔)」の「垣に赤い花咲く~」も忘れられない歌ですねぇ。
音楽を教えてくれた先生は、まるっきり歌詞の意味を教えてくれませんでしたので、私たち、田舎の子はたまげてしまいました。農村地帯なので、ほとんどの子の家の庭には大きな柿の木があって、その木に咲く花の色が緑だと知っていたからです。
「柿に赤い花が咲いたっけ? 咲かねぇよなぁ。外国じゃあ、赤い花が咲くんかなぁ。」
歌詞の指導を省略すると、子どもたちは、首をかしげながら歌うことになりますし、下手をすると、じいじ、ばあばになっても、
「外国の柿の花は赤い。」
と信じ続ける危険性も否定できません。歌詞指導は、心をこめて歌うためにも大切なのです。
この唱歌を、さらに歌い続けると、
「鳥のうた木々めぐり そよかぜに花ゆらぐ」
という部分があります。歌詞指導が無かったばかりに、こやんぴ、悲しい思い出を抱えて生きることとなったのです。
ここの所、私たちの教科書には、「とりのうたきぎめぐり そよかぜにはなゆらぐ」とひらがなだけしか載っておりませんでした。
このため、私以外の児童は、
「鳥の歌木々めぐり、そよかぜには、『な』ゆらぐ」
と歌うのです。先生も、
「これこれ、そうじゃありませんよ。」
と指導してくれませんでした。
当時から理屈っぽい方だった私が、
「そよ風に花が揺らぐんだよ。『な』が揺らぐって歌っちゃ、訳わかんない。」
と言っても、皆は、また、こやんぴの屁理屈が始まった、という顔をして、
「だって、先生が、違うって言わないじゃない。『なゆらぐ』んだよ、意味わかんないけど。」
「だってよぉ、柿に赤い花が咲いちゃうんだぜ。『な』だって揺らいじゃうよ、なぁ、みんな!」
と口々に言い、私の意見は少数意見として抹殺されてしまいました。この結果、我がクラスでは、ずっと「な」が揺らぐこととなったのでした。
「『な』って何なんだ???」
あれ、何の話でしたっけ?
あ、そうそう、私が、柿と牡蛎が大好きって話でした。
で、今日、思いっきり牡蛎を食べてきました。美味しかったぁ。
大好きな牡蠣をたくさん頂いたので、
「『な』が揺らいでもいいかもなぁ。皆は『菜の花』が揺らいでいると思ったのかもな。」
と思い始め、半世紀以上貫いてきた「それでも、花は揺らいでいる」という信念が揺らいでまいりました。
このような軟弱な私に語りかかけてきた天の声は、下記のとおりです。
記
これこれ、こやんぴ、ガリレオさんを少しは見習いなさいよ。牡蠣(ガキ)の使いでもあるまいに。