地元のうなぎの老舗へ
数日前の外食は、お店選びの失敗から、さんざんな結果に終わりました。
今夕、リベンジというわけではありませんが、地元のうなぎ屋さんに出かけました。
木造三階建ての情緒溢れる店構えです。
川越にうなぎ屋さんは数々あれど、ここは三本の指に入る名店。
長く地元に勤めていた妻は、あちこちのうなぎ屋さんを経験しているので、
「ここのタレが一番好みにあう。」
そうです。
私は、というと、勤務地が地元ではなかったので、飲み歩くのも食べ歩くのも他の都市でした。したがって、地元生まれにもかかわらず、川越のうなぎ屋さんを、そう多くは知りませんが、この店の雰囲気は昔から好きでした。
近年、川越は、身近な観光地として人気が上がり、よくテレビでも紹介されるようになりました。この店も、たびたび取り上げられるので、昼間は行列ができるようになっています。
店の中も、小上がりが無くなったり、板場がきれいになったり、お客の増加に対応して随分様変わり。
昼は観光客で混んでいるので、それを避けてのことなのか、夕方の客は、ほとんど地元の人。というか、川越の昔からの商家の店仕舞いの早さはお役所並み。夜の蔵造りの街並みを観光客にアピールしようという気が薄いので、夜の川越を楽しむ観光客は少ないのです。
待つこと暫し、鰻重がやってまいりました。
(注文が入ってから捌く店ほど長くは待ちません。)
蓋を開けると、よい香り。
これは、美味しくいただけそうです。
うなぎは、さすがに美味しかったぁ。
ご飯は、「ううん?」。
もう少しふんわりとしたご飯を炊いてもらいたかったなぁ。うなぎがかわいそう。
胆吸いは・・・「ああっ? ああん?」。
白湯を飲まされているよう。厳しいようですが、これはいけません。
うなぎが、そこそこ丁寧に焼かれているのですから、バイプレーヤーの扱いにも、うなぎが引き立つよう、もう少し力を入れてもらいたいところ。
傍らに、昔、うなぎを焼いた道具がオブジェとして置いてありました。
人気が出て手を抜くと、地元の人間は「昔は良かったのになぁ」と嘆きつつ離れていくし、観光客もやがて他の店に流れていってしまいます。
もう一頑張りを期待しています。好きな店なので。