庭に見知らぬシランの白花 誰が植えたの?
高松から帰宅した翌日の5月2日の朝、雨戸を開けた際にまず目に飛び込んできたのは、緑と紫に染め上られた庭に咲くたった一株の白い花。
高松に出かける前、シランは五分咲きといったところでしたが、すでに満開。狭い庭中に紫色の小鳥が飛び交い、囀りあっているかのような賑わい。
紫一色の中に、花の形は同じでも、真っ白な花を着けた株が浮かび上がっていたのです。シランの白花・・・
「植えた覚えがないなぁ。」
葉に芸のある白花は、川越市内の自転車屋さんが店先で販売していたものを購入し、別の場所に植えてあります。そこから株分けしたものでないことは確かです。この株の葉は緑一色で、購入した株にある白い縞が入っていないからです。
「実生かな?」
もし実生だとしたら、奇跡中の奇跡。宝くじで高額当選したようなものです。そんな運をこやんぴが持っているわけはありませんし・・・
今日まで首をひねり続け、ひねりすぎて、頭痛すらしてきました。
もう一度カメラに収めて確認。
最初に咲いた花と二番目の花が重なった写真となってしまいましたが、唇弁の色が開花後に変化することが分かったのは、怪我の功名かもしれません。
真っ白な花かと思っていたら、うっすらと藤色の化粧を施していることも分かりました。
ああ、思い出しました。
数年前、通信販売で購入した株があったことを。
鉢植えにして大事に育てていたのですが、甘やかし過ぎたのか、花を着けることもなく、どんどん弱ってしまいました。最初から地植えにすればよかったのかもしれません。
回復するかどうか分からないけれど、「もしかしたら」の思いで地植えしたのでした。すっかり忘れていました。立派な品種名があったはずですが、それを記した札がなくなってしまったので、かわいそうに、名無しの権兵衛です。
こやんぴのあまりの仕打ちにもかかわらず、すねもせず、よく咲いてくれたものです。