雨も小止み 夕方花散歩
今日は小雨。気温がぐっと下がり、寒かったですね。
金融機関と市役所の用事を済ませての帰宅途中、畑一面がホトケノザで薄桃色に染まっているのを見て、矢も盾もたまらず、花散歩に出かけました。
幸い、雨も止みましたが、折り畳み傘持参で出発。
ホトケノザは春の花とされています。けれど、春ほど多くはないものの、他の季節にも咲き続けています。真冬でも花を付ける堅忍不抜の精神には頭が下がります。彼ら彼女らとは違い、こやんぴ、根性ないもんなぁ。
とはいえ、他の季節より春が一番元気。群生しますからね。
可愛い動物の頭のようにも見える楽しい花です。
次の写真は、キク科の花。冬、葉だけの頃は、春菊の小型版というイメージ。
ところが、咲いてみると春菊やタンポポのような舌状花(一般的な花の花びらのように見える部分。)がなく、頭花の集合体のみ。いたって地味な花なのです。
付けられた名前が、実にかわいそう。
ノボロギク。
「野原に咲くぼろい菊」ということなのでしょうね。
センダングサの仲間にも頭花だけの種類があるけれど、あちらは葉が「栴檀」に似ているということから、結構良い名が与えられています。
ああ、それなのに、それなのに、ノボロギクとは情けなや。
田起こしをされた水田の傍らに、ナズナ(ぺんぺん草)が満開となっていました。
アブラナ科の特徴である十字状の花ですが、小さすぎて見えませんでしょうか?
種をいっぱい付けるから、ということではなく、この花が水田や水路の中で咲く頃は、稲の種を水に漬ける時期到来、という意味だそうです。
昨日ご紹介したキュウリグサも畦道で花を咲かせていました。
実際の花は、ものすごく小さいんですよ。
このキュウリグサは、やっと花が顔を出したところ。
葉がちょっと変わった色の個体もありました。
明治末期に関東を襲った大洪水。この地域では、当時、区画整理事業が行われていたのですが、洪水のため、水田地帯が土砂の山となってしまいました。
住民たちは、砂利をかき集め、それを積み上げて「砂利山」をつくりました。そして、砂利山以外の場所を耕地として整備したのです。
当地には砂利山が多数あったらしいのですが、東上鉄道(現東武東上線)が坂戸に延伸される際に、砂利山の砂利が建築資材として利用され、この一つを残しなくなりました。
砂利山は、明治末期の大洪水の貴重なモニュメントなのです。
(私は、最初、方墳かと思っていました。)
オオイヌノフグリは、晴れないと開花しません。
一日花なので、今日咲く予定だった花は、自花受粉するしかありません。
大正5年、東上鉄道が坂戸まで延伸される際に建設された橋梁の一部。
複線化により、南側に新しい橋梁が設けられましたが、東武鉄道の用地内に今も残っています。
レンガの積み方は、イギリス積みですね。鉄道の場合は、この積み方が普通とのこと。