風来坊のホタルブクロ
隣地の廃屋が取り壊されて2年目。現在は空き地になっています。
1年目の去年は、春に、背の低い草としてはキュウリグサ、背が高くなるものとしてはキツネアザミが優勢でした。
面白いことに、2年目の今年は、キュウリグサもキツネアザミもほとんど芽を出しませんでした。
多かったのは背が高くなる草としてはハルジオン、ヒメジョオン、背の低いものとしてはカラスノエンドウ、スズメノエンドウが目立ちました。
キツネアザミについては、昨年、種を派手に散り飛ばしていたものですから、今年も当然王座の地位を占めると思い込んでいましたので、意外な結果でした。
面白いのは、栽培種のイチゴの株が2株、庭の花であるムシトリナデシコが数株出てきたこと。両種とも、元は建物の建っていた場所なので、以前の住人の植えたものではありません。どうやって、この場所にやってきたのでしょうか?
数日前、やっと気づいたのですが、なんとホタルブクロまで花を咲かせていました。たった1株ですが、これも建物の建っていた場所に生育しているので、昔からあったものではないはず。純白種でもなく、紫色も薄い、中途半端な株ではありますが、けっこう立派な花を咲かせています。ご近所に、この花色のホタルブクロを育てている家はないので、どうやってここにたどり着いたのか、まったくの謎です。
もしかすると、建物を取り壊した後、地ならしをするために入れた土の中に種が混じっていたものなのでしょうか?
植物たちの競争って、どのような形で繰り広げられているのか、不思議ですね。
この土地が来年まで空き地であるかどうかは不明確ですが、また来年は、生育する植物ががらっと変わるのでしょうか?