クロイトトンボとキキョウソウ
川越市の隣町である川島町にある遠山記念館、素敵な美術館であることは承知していますが、近いがゆえに逆に行ったことがありません。
まだ休館中であることは承知の上で、場所の確認に行ってきました。
当然、門は閉まっていました。その門の大きいこと! さすが丁稚から身を立てて大証券会社を築いた方の元邸宅。6月中には公開を再開するとのことなので、期待してその日を待つことにします。
外観を見ただけで帰宅するのもつまりません。近くの平成の森公園に寄ることに。
ここはバラで有名なようですが、バラ園はコロナ対策のため閉園中でした。私たちは、それを目指して寄ったわけではないのでがっかりはしませんでしたが、周りの人たちが、
「バラ園が開いていないのは残念ねぇ。」
「去年は、長いバラのトンネルを抜けられて、よかったのにねぇ。」
などと話していました。
おおお、キキョウソウを発見! 数日前にブログに載せた「ヒナキキョウソウ」ではありません。「ヒナ」のない、正真正銘のキキョウソウ。
私の住む地域には、まだ、キキョウソウは「侵入」してきていないので、この花を見られるのはいつのことか、と思っていたら、たった数日で会うことができるとは!
キキョウソウは、草丈がヒナキキョウソウよりも長く、30cmから50cmほどになります。でも、花はヒナキキョウソウと瓜二つ。キキョウ科の大親分であるキキョウにもよく似ています。
草丈の低いキキョウソウもありますから、ヒナキキョウソウとの区別がつかないのでは? と心配になりますが、葉の形がまるで違います。
ヒナキキョウソウの葉は爪のよう。それに対し、キキョウソウは丸っこい葉を持っています。
葉だけを狙って撮った写真がなくて恐れ入ります。
よく分からないと思いますが、すぐ下に私の地元で撮影したヒナキキョウソウの写真をアップしておきます。
公園内では、今、花菖蒲が盛りでした。
菖蒲池をベンチから眺めていたら、何か細いものが忙しげに飛び回っています。どうやらイトトンボのようですが、なかなか葉の上に翅を休めてくれません。
待つこと暫し。
やっと止まったところを撮影しようとすると、さっと飛び立ってしまいます。今度は長く止まってくれている、いいぞ! と思うと風が吹いてきて葉がゆらゆら。
デジタル望遠になってしまう悪条件の中、なんとか撮れたのが下の写真。ピントが合っていない荒れた写真なのでお恥ずかしい限りですが・・・
クロトンボの雄のようです。