桜の実たわわに(大島桜、染井吉野)
オオシマザクラの実が色づいてきました。
毎年、オオシマザクラはたくさんの実をつけます。
夕陽を浴びているので、少し色が変ですが、下の写真はソメイヨシノの実。
ソメイヨシノしか植えられていない場所では、実の付きが悪いソメイヨシノですが、すぐ傍に他の桜の木があると、たくさんの実を付けることがあります。
このソメイヨシノの木は、上の写真のオオシマザクラの隣に生えています。恐らく、オオシマザクラの花の花粉により受粉が成立したのでしょう。
ソメイヨシノは、自家受粉を嫌う性質があります。両親がソメイヨシノの場合でも実を付けることはありますが、その実の中にある種が芽を出すことはありません。
他の桜の花粉により受粉をした場合、種から新しい命は生じます。
でも、それはソメイヨシノではありません。
もしかしたら、これらの実の中の種には、これまでに存在しない性質を持った新種の桜、ソメイヨシノ以上に親しまれうるものも含まれているかもしれませんが、確率はとても低いことでしょう。