ヒメカンスゲ?
川越市の郊外で見かけた背丈の低い草。
桜の木の下に生えていました。散っている桜の花びらと比べていただけると大きさが分かると思います。
花穂らしきものが立ち上がり、何やら黄色いものが飛び出ているので、花粉症でぼぉっとしている私にも見つけることができました。黄色い部分がなければ、見逃していたこと間違いなし。
「スゲの類かな」と見当をつけ、数冊の図鑑に当たったのですが、かなり詳しい図鑑にもそのものズバリの植物は見当たりませんでした。一番似ていたのがカンスゲですが、どうも違う。
これは困りました。分からずじまいになってしまうかも・・・。
今日できる最後の手段は、ネット上のスゲ属の写真を片端から見ていくこと。
これも違う、あれも違う、ああ、見つからないままなのかなぁ、そう思っていたら、やっと「ヒメカンスゲ」という名の植物の写真に出会いました。う~ん、似ていなくもないなぁ。
それでは、ということで「ヒメカンスゲ」という名の植物をネット検索したところ、この植物の穂の黄色い部分は、花粉の詰まった「葯」であるとのこと。花そのものじゃあなかったんだぁ。
黄色い「葯」がぽんと跳び出ているのがヒメカンスゲの一番の特徴、とありましたので、下の写真の植物は、ヒメカンスゲで当たりかもしれません。
ただ、説明に「山地には普通にみられる」とある「山地」が気がかり。だって、川越は山地ではありませんものねぇ・・・う~ん、どう考えたら良いのかなぁ。
この植物が生えている場所は、遊水池の土盛り部分です。ということは、昔々の土盛り工事の際、運ばれてきた山地由来の土にヒメカンスゲの種が混じっていたのかもしれません。
ピントが来ていませんが、穂の部分を拡大してみました。